現役ダーツプロ&元ダーツバー店員の「なよ」です。
この記事では、Winmau(ウィンモー)の練習アイテム「プラクティスリング(Practice Ring)」をレビューします。
家練習のバリエーションを増やすために良いのではないかと考えたのが、今回の購入した経緯です。
結論から先に言うと、発想自体はものすごく良く、練習アイテムとしても良いものだと思いました。
一方で、ソフトダーツとの相性は悪いと感じました。
これらについて、詳しく解説していきます。

詳しいプロフィール
- ダーツ歴10年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 4スタンス理論コーチ級ライセンス所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
Winmau「プラクティスリング」とは?

プラクティスリングとは、自分で好きなところに配置できる「枠」です。
練習したい場所に設置して、ターゲットを狙う力を練習するために開発されたアイテムです。
ビッグブルからブルへの「橋渡し」になる
僕はダーツ初心者にはビッグブルを利用して、気楽にのびのびと投げるのが良い上達方法だと考えています。
しかし、上達してくるとビッグブルからブルという小さな的に意識を向けなければなりません。
そんなとき、ターゲットをビッグブルからブルへだんだん近づけていくのが理想です。
それを実現できるのが、このプラクティスリングなのです。
ソフトダーツボードで使ってみた|相性がイマイチな2つの理由

実際に、僕の手持ちの「ダーツライブホームプロ」と組み合わせて使ってみました。
結論から言うと、ソフトダーツボードとの相性は良くありません。理由は2つあります。
理由1:リングがくるくる回る・ズレる

プラクティスリングは1本のピンで固定する構造です。
写真のピンをハードボードにプスっと刺して固定するわけですね。
ソフトダーツボードの場合はチップで固定することができます。
しかし、実際に使ってみると、ダーツがリングに当たると回ったり揺れたりして気が散ります。

また、ダーツがリングの端に刺さると、リングが大きくズレた状態で止まってしまうこともあります。
そうなると、2本目・3本目は変なターゲットを狙う羽目になります。
説明書によると、ダーツが弾かれる「バウンスアウト」を防ぐために、あえて揺れる構造にしているとのこと。
先端の細いスチールチップなら、おそらくこの構造はそこまで問題にならないのでしょう。
しかし、先端が太いソフトダーツでは、この揺れがどうしても気になってしまいました。
理由2:リングのサイズがブルに合っていない

もう一点の弱点は、リングのサイズがブルに合っていません。
それもそのはずで、もともとこのアイテムはハードダーツでトリプルを狙うために開発されたものです。
そのため、日本の主流であるソフトダーツのブルに特化した製品ではないのです。

プラクティスリングには5種類のリングがありますが、ブルに絞ると使えるのは2種類だけ。
その2種類もサイズが適切とは言えません。

さらに、ソフトダーツではブルの中央にリングを配置することができず、若干ズレた状態になるのも気になりました。
これらの理由から、やはりこれはハード用のダーツアイテムなんだな、としみじみ感じました。
それでも練習効果は高い|一番大きなリングでブル練習

ただし、一番大きなリングで練習してみると、完璧ではないものの練習効果は高いと感じました。
一番大きなリングをブルに配置すると、ブルが一回り大きくなります。
すると「せめてこのリング内には絶対に入れなくては」という気持ちになるわけです。
緊張感が出て、いい練習になります。
意外と難しくて良い刺激になる
そして、思ったよりも難しい。
一番大きなリングですら、安定してきっちり3本入れるのは思いのほか難しく、良い刺激になりました。
キッチリと大きなリングに入れられるようになれば、自然とブルに入る確率も高くなるはずです。
そうなれば、カウントアップやゼロワンのスコアも上がっていくでしょう。
そういった意味でも、完璧ではないですが良い練習アイテムだと感じました。
本領発揮はトリプル練習|20トリプルのスコアが劇的に向上

もともとトリプル用に開発されたアイテムだけあって、トリプルの練習にはかなり重宝します。
実際にリングを設置してT20に向かって練習してみたところ、目に見えてスコアが上がったのです。
おそらく、今の僕にとって、T20にキッチリ入れるイメージ・想像が足りていないのでしょう。
そこでブルと同じくらいのサイズのリングを設置し、「この中にしっかり入れる」と意識して投げてみました。
すると、自然とT20に入る確率が上がり、スコアが劇的に上がったのには驚きました。
「イメージ」と「物理的なリング」はこんなに違う
もともと僕はT20を狙うときは、なるべくT20にブルのイメージを重ねて投げていました。
ただ、そのイメージと、実際にリングを物理的に配置して狙うのとでは、こんなにも違うものなのですね。
リングを使った練習を繰り返せば、トリプル率も上がっていくだろうと思えて練習が楽しくなりました。
発案者はサイモン・ウィットロック

プラクティスリングには、専用の取扱説明書とスコアを記録するための用紙が入っていました。
このプラクティスリングの発案者・監修は、サイモン・ウィットロックというオーストラリアの強豪プレイヤーです。
個人的に好きな選手なので、その点も今回の購入の後押しになりました。

ウィットロックといえば、普段の安定感もさることながら凄まじい爆発力が特徴でしょう。
ゾーンに入った彼は人間技とは思えないようなプレーを連発する華やかなプレーヤーです。
そんなプレースタイルを、この練習方法で身につけたのだと思うと、練習のやる気が出てきます。
サイモン・ウィットロック式の練習方法
ウィットロックが勧める、プラクティスリングを使った練習方法は以下の通りです。
日々の上達や、セッティングが自分に合っているかどうかの指標になります。
20回のスローで、3本のダーツを1度に入れられると感じるリングサイズを選びます。
最初は自信をつけるために、少し大きめのリングの使用がおすすめされていました。
選んだリングを練習したい場所に置き、ひたすら投げ込みます。
集中力を保つため、リングは定期的にいろいろな場所へ動かすことが推奨されていました。
練習後、使ったリングが十分な負荷だったかを判定します。
10回のスローのうち3〜4回、2本以上がリングに入ったら、より小さなリングへと段階を上げていきます。
このように、いきなり無理をせず段階的に目標を上げて、小さなリングに移行していくのが良いとされていました。
これには僕も納得。多くの人は、いきなり大きなハードルに挑戦して挫折してしまいます。
緩やかに難易度を上げていけば、上達が目に見えて分かり、挫折もしにくく、何より楽しく練習を続けられます。
そのためのアイテムとして、プラクティスリングは役立つと思いました。
ボードのあらゆるセグメントで練習する

普段は練習しないようなダーツボードの様々な部分にリングを配置して練習することも推奨されていました。
これはダーツの向上に大いに役立つとのことです。
僕は基本的に、日本のソフトダーツにおける練習ではブルをひたすら練習することをおすすめしています。
ただ、毎日少しでも別の場所にリングを置いて投げるのは、良い息抜きとアレンジの練習になると思いました。
これからの練習に取り入れていきたいと思います。
プラクティスリングはこんな人におすすめ
さて、これらを踏まえて、プラクティスリングがおすすめな人(おすすめしない人)についても紹介します。
迷っている方は、購入の参考にしてください。
①ハードダーツをやっている人
ハードダーツをやっている方には、問答無用でおすすめできます。
ハードダーツは、ソフトダーツよりも難しいトリプル20を狙い続ける競技です。
だからこそ、段階的にターゲットを小さくしていくアプローチが非常に有用だと感じます。
また、このアイテムはハード用に開発されているので、ハードダーツで使うなら使用時の快適性も高いです。
②トリプルの練習をしたい人
これはソフトダーツの人でも十分に利用価値があります。
トリプルはやはり小さなターゲットなので、段階的に狙っていくことが大事です。
また、トリプルであれば、ソフトダーツでも適切なリングサイズになります。
十分に練習として活用できるでしょう。
おすすめしない人:ソフトダーツのブル練習が目的の人
一方で、ソフトダーツのブル練習アイテムとしてはイマイチです。
そういった方は、このアイテムを購入する必要はないかなと思います。
せめて、もう少しいろいろなサイズでブルに対応したリングがあればよかったのですが…。
その点だけは少し残念です。
まとめ
今回は、Winmauのダーツ練習アイテム「プラクティスリング」についてレビュー&紹介してきました。
ソフトダーツのブル練習には弱点があるものの、ハードダーツやトリプル練習では大きな効果を実感できました。
練習にメリハリをつけ、バリエーションを増やすという意味でも、個人的には買ってよかったと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

