現役ダーツプロ&元ダーツバー店員の「なよ」です。
この記事では、ここ3ヶ月ほど使用していた成型フライト「コンドルアックス120」を紹介します。
今までのダーツの常識を覆す3枚羽フライトは果たしてどうだったのか?
色々と学びがあったのでシェアします。

詳しいプロフィール
- ダーツ歴9年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 4スタンス理論コーチ級ライセンス所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
コンドルアックス120の特徴

コンドルアックス120のスペック
| 製品名 | CONDOR AXE120 (コンドルアックス ワントウェンティ) |
|---|---|
| メーカー | TRiNiDAD(トリニダード) |
| シャフト部分の長さ | S:18.0mm M:24.0mm L:30.0mm |
| 形状 | スタンダード、スモール、ティアドロップ、ナロー |
| 定価 | 1,680円(税込) |
| 販売サイト | ダーツハイブ |
大人気の一体型フライト「コンドルアックス」の最新モデルとしてリリースされました。
フライト形状やカラーラインナップも豊富で、今後の主力製品としての力の入れ具合が感じ取れます。
今回僕が購入したのは、スモール形状、Mサイズ、クリアカラーです。
いつも使っているアックスと合わせたので、比較しながら詳しく紹介したいと思います。
唯一無二の3枚羽フライト
コンドルアックス120の最大の特徴は、唯一無二の3枚羽フライトということです。
通常のフライトが4枚羽に対して、羽が1枚少ない独特な形状をしています。
3枚にするメリットは何といっても、グルーピングに有利になるということです。
ダーツが密集して刺さった時に、羽が少ないことにより、弾かれるリスクを減らすことが期待できます。
天下のコンドルが3枚羽フライトに挑戦する意義
実は3枚羽フライト自体は、他のメーカーからも販売されていたことがあります。

例えば、「プテラファクトリー」というメーカーは過去に3枚羽フライトを販売していました。
3枚フライトのアイデア自体は、割と昔から存在していたのですね。
しかし、天下のコンドルフライトが3枚羽を販売というのは、インパクトが全く違います。
好評であれば、今後のダーツフライトの規格が変わる可能性もあると思います。
4枚羽に近い飛びで設計
アックス120の面白い点は、4枚羽のアックスに飛び感を近づけた設計だということです。
普段は4枚羽アックスを使っている人もスムーズに移行できるような配慮だと考えられます。
たしかに、比較をしてみると3枚羽スモールと4枚羽スモールのフライト形状が若干異なるんですよね。

3枚羽アックス:1.5g

4枚羽アックス:1.45g
しかも、重さを計測すると、ほぼ同じ重さに。
むしろ3枚羽の方が少し重いという結果になりました。
この点も3枚羽と4枚羽の飛びを近づけるための工夫だと考えられます。
3ヶ月、3枚羽フライトを使ってみた感想

さて、先に3枚羽フライトを使ってみた感想をお伝えしたいと思います。
結論、「物としての完成度は最高。ただ、定番になるかは微妙。」です。
深掘りして解説します。
物としての完成度は最高
アックス120は、物としての完成度は最高でした。
さすがは、ベースをコンドルフライトアックスで作っているだけはあります。
耐久性、質感、使いやすさ、全てにおいて最高峰です。
3枚羽だからといって、明確な弱点は感じませんでした。
3枚羽の効果はイマイチ感じられず…
肝心の3枚羽であるメリットに関しては、個人的にはあまり恩恵はなかったように思います。
グルーピングに有利だったり、ターゲットが見やすくなるという実感はありませんでした。
SAフライト以上の実力者の方であれば明確に差が出るのかもしれません。
上級者の有識者の方はぜひ感想を教えてください。
少なくともAAフライト程度の実力では、「もう3枚フライト以外は使えません!」とはなりませんでした。
セットアップ次第では効果があるかも
3枚羽のもう一つのメリットは、ダーツを構えた時の視認性の良さです。
そのため、フライトをターゲットに合わせるセットアップをしている人には相性が良いかもしれません。
僕は現在、セットアップ時にターゲットとフライトは外れたところにあります。
そのため、このメリットの恩恵は受けられませんでした。
3枚羽でドヤれるか?
えっへん!3枚羽を使ってるぞ!
と周りのプレーヤーに自慢できるのではないかと下心を持っていました。
しかし、残念ながら3枚羽に反応してくれる人は現れませんでした…。
というのも、パッと見ただけでは、特に違和感を感じないのです。
まるでアックス120は「最初からダーツのフライトは3枚羽が普通ですよ」という顔をしています。一流の詐欺師かな?
それだけ洗練されたデザインであることの証明ですが、僕の3枚羽でドヤる計画は失敗に終わりました。
一部ケースに入らない可能性あり


3枚羽を使っていて一番気をすべきことは、ダーツケースとの相性です。
世の中のダーツケースは4枚羽用に作られていますので、一部ケースと相性が悪いことがありました。
例えば、僕の愛用ダーツケースの一つである「ストリーム ネオ」には、3枚羽が入りませんでした。
3枚羽という構造上、収納した時に厚みが出てしまい、ケースがうまく閉じません。
同様の理由で、スリムタイプのダーツケースの一部はダーツが収納できなくなる点は要注意です。
全知全能ダーツケースには3枚羽も収納できたので、最近はこちらを使っていました。
3枚羽は少し飛び方が変わる
3枚羽と4枚羽の飛びを近づける設計がアックス120の特徴です。
確かに、比較して投げても飛びは近いものに仕上がっています。
ただ、少なくとも僕の投げ方では飛びは全く同じにはならず、変化を感じました。
具体的には、3枚羽の方が少し飛びが鋭く直線的になりました。
多少の飛びの変化は覚悟の上で使ってほしいと思います。
3枚羽の思わぬ収穫
僕はここ数年間、大きめのフライトを使っていました。
しかし、アックス120を使い、直線的な飛びが今の自分の投げ方に合っているように感じたのです。
実際に4枚フライトでも、今のフライトからやや小さめのサイズにすると、ちょうど良い飛び感に。
おかげで今の自分には、ティアドロップ形状が合っていることが発見できました。
この発見だけでもアックス120を買って良かったです!
まとめ:コンドルフライト アックス120
以上、今回はコンドルフライトアックス120のレビューを行いました。
3枚羽であることのメリットが弱めなので、「こんな人にオススメ!」と強く言えないのが難しいところ。
物としてのクオリティーは非常に高いですし、実は通常のアックスと値段も変わりません。
アックス愛用者であれば、一度は使ってみても面白いと思います。
僕と同様、新たな発見があるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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成型フライトから、折りたたみフライトまで徹底解説!フライト選びに迷ったらぜひ参考にしてください。




