現役ダーツプロ&ダーツバー店員の「なよ」です。
本記事では、ダーツの先攻後攻を決める「コーク」について解説します。

コークの意味は?
コークの正しいルールや流れを教えて!
ハードダーツのコークはどうするの?
これらの疑問に答えます。
コークはダーツの先攻後攻を決めるミニゲームです。
ダーツを1本ずつ投げて中心に近い人が勝ちのシンプルなルール。
しかし、意外と細かいルールや流れがあることを知らない人も多いです。
本記事ではコークの正しいルールを詳しくお伝えします。
この記事を読めば、コーク判定機能が付いていないダーツマシンでもコークを行えるようになりますよ。
また、少しマニアックなハードダーツのコーク(ミドル)についても深掘り解説しました。


詳しいプロフィール
- ダーツ歴6年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
ダーツの「コーク」とは?


コーク(CORK)とは、ダーツの先攻後攻を決める方法です。
簡単に言うと、プレーヤーが1人ずつダーツを1本投げて、真ん中に近い人が勝ち(先攻)というルールです。
ゲームの開始時や、メドレーの最終レグまで戦いが続いた場合に使われます。
コークとミドルの違い
「コーク」はソフトダーツで使われることが多いです。
一方で、ハードダーツでは「ミドル」という言葉で表されます。
コークとミドルは少しルールが違うので、その点も解説します。
ソフトダーツ用「コーク」のルール


ソフトダーツで使われるコークの手順はこちら。
それぞれ詳しく解説します。
1. コークの先攻後攻を決める
コークの先攻後攻は運です。
正式なルールではコイントスによって決定します。
ただし、普段の対戦では、ジャンケンやダーツマシンのシャッフル機能で決められることが多いです。
ちなみにプロの大会では以下のようにコークの順番を決めます。
- パーフェクト→本物の硬貨でのコイントス
- ジャパン→ダーツライブマシンのシャッフル機能



コークの先攻後攻は「運ゲー」なんだね。
2. ダーツを投げる
先攻後攻の順番で、真ん中を狙ってダーツを1本ずつ投げます。
その際は、先攻の刺さったダーツは刺さったままの状態で後攻の人が投げます。
ダーツが弾かれた場合は、刺さるまで続けて投げます。
2人のダーツが刺さったら、インナーブルのど真ん中の穴(センタービット)から距離が近い方が先攻です。




最新のダーツマシン「ダーツライブ3」や「VSフェニックスX」は距離を自動で計測する機能がついています。
自動計測が付いていない場合は、センタービットからの距離をダーツボードの穴(ビット)を数えて計測します。
先攻がセンタービットに刺さった場合
先攻のプレーヤーがセンタービットに入った場合はどうするのでしょうか?
正解は、先攻の人のダーツを抜いて後攻の人が投げます。
つまり、後攻もセンタービットに入れることができたら引き分けです。
3. 同じ距離に刺さった場合はアゲイン
センタービットから同じ距離にダーツが刺さった場合は引き分けです。
引き分けになると、コークの先攻後攻を入れ替えて再びコークを行います。
ダーツは刺したままです。(センタービットに刺さった場合のみ抜いて良い)
引き分けでもう一度コークを行うことを「アゲイン」と言います。
3回連続で引き分けだった場合は、ダーツを全て抜いて順番を入れ替えてコークを繰り返します。
以上がコークの流れです。
センタービットに刺さった場合の対処などは、意外と知られていないのでしっかりと覚えておきましょう!
コークは先攻が有利です。
理由は、先攻のダーツがブルの上に刺さると後攻はブルを狙いにくくなるからです。
コークの先攻後攻は「運」なので、お祈りをしましょう…。
ハードダーツ用「ミドル」のルール


ハードダーツで先攻後攻を決めるのが「ミドル」です。
正式名称は「ミドルフォーディドル」。ダーツの始まりを意味する言葉です。
他にも、「センター」「スローフォーブル」などと言われます。
ハードダーツボードにはソフトダーツボードと違い、ビットがないので正確に距離を測ることができません。
そのため、コークとは少し違ったルールで行います。
ミドルの手順は以下の通りです。
1. ミドルの先攻後攻を決める
コイントスやジャンケンでミドルの先攻後攻を決めます。
ハードダーツの大会「PDC」ではプレーヤーのランキング順にミドルを行っています。
2. ダーツを投げる
インナーブルを狙ってダーツを投げます。
コークではセンタービットからの距離を計測しますが、ミドルでは以下の3パターンしかありません。
- インナーブル
- アウターブル
- ブル以外
もちろん、強さはインナーブル>アウターブル>ブル以外です。
インナーブル同士、アウターブル同士なら距離は関係なく引き分けです。
ブル以外同士も基本的には引き分けになりますが、ルールによっては距離を測る場合もあるようです。
ミドルはコークと違い、投げたダーツは1本ずつ抜いて行います。
ダーツボードには常に1本もダーツが残っていない状態でミドルを行いましょう。
3. 同じエリアに刺さったらアゲイン
2人のプレーヤーが同じエリアに刺さった場合(例:インブルとインブル)は引き分けです。
ミドルの先攻後攻を入れ替えて、勝負が決まるまでミドルを続けます。
ミドルの流れは以上です。
ブルに入れることが前提のルールなので、初心者にはなかなか難しいルールです。
場合によっては、ミドルを行わずにじゃんけんでスタートするのも良いですね。
コークとミドルの違い


改めてコークとミドルの違いを表にまとめました。
コーク | ミドル | |
---|---|---|
競技 | ソフトダーツ | ハードダーツ |
勝利条件 | センタービットから近い人が勝者 | インナーブル>アウターブル>ブル以外の3種類で競う |
盤面のダーツ | 刺さったまま行う | 1本ずつ抜いて行う |
また、コークとミドルは重要度にも違いがあります。
ソフトダーツでは、短期決戦の試合が多いのでコークの重要性が高くなります。
実際にプロの大会ではコークもしっかりと放送されています。
一方、レグ数の多い長期戦が主流なため、ハードダーツの大会では意外とあっさりと行われています。
ステージ裏でサクッと終わらせて、いざ舞台へ!というケースもあるようです。



競技性の違いも比べてみると面白いね。
まとめ:先攻後攻を決める「コークとミドル」


以上、今回はダーツのコークとミドルについて解説しました。
ダーツは先攻が有利なスポーツなので、先攻後攻を決めるコークは重要です。
たった1本のダーツを投げる独特なルールなので、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
日頃からコークを取り入れて本番でも緊張しないようにしておきましょう。
最後に今回の内容をまとめます。
- ソフトダーツではコーク、ハードダーツではミドルが使われる
- ダーツを1本ずつ投げて中心に近い人が勝ち
- 引き分けの場合は勝負がつくまで続ける(アゲイン)
- コークとミドルは若干ルールが異なる



最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コークはダーツゲーム「メドレー」でよく使われます。
メドレーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

