現役ダーツプロ&ダーツバー店員の「なよ」です。
本記事では、トリニダードのバレル「ノーウッド」をレビューします。
発売は2012年と、10年以上の歴史のある超ベストセラーバレルです。
僕自身、フォロワーさんからプレゼントしていただき、4年以上使っています。
長く使ったからこそ分かる、詳しいレビューをお届けします。
詳しいプロフィール
- ダーツ歴6年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
ノーウッドは当ブログの「2023年おすすめダーツバレル」にノミネートされました。
その他の厳選バレルはこちらからチェックしてみてください。
トリニダード「ノーウッド」のスペック
形状 | トルピード |
材質 | 90%タングステン |
重量 | 17.2g |
カット | ノーグルーブ |
重心 | 中心(センター) |
長さ | 39.0mm |
最大径 | 7.2mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | トリニダード |
販売価格(税込) | 8,800円 |
販売サイト | ダーツショップTiTO |
ノーウッドはトリニダード製品、ダーツショップ「TiTO」で買うのが一番お得です。10%のポイントがつきますよ。
ノーウッドが向いている人
- シンプルなトルピードバレルが欲しい人
- 「くびれ」を押し出すようなスローをしたい人
- ノーグルーブに挑戦してみたい人
重量:17.2g
ノーウッドのバレル単体重量は17.2gです。
最近のバレルと比較すると軽めなので、初心者にも扱いやすいでしょう。
カット:ノーグルーブ
カットは、一切施していない「ノーグルーブ」を採用。
滑りやすさを、バレルの形状に「くびれ」を入れることによって、カバーしています。
重心:中心
ノーウッドの重心は中心(センター)です。
膨らみが一番強いところのやや前方が重心位置です。
長さ:39.0mm
長さは39.0mmです。
トルピード形状としても少し短めのスペック。
手が大きい人や、グリップの指の本数が多い人はやや物足りなく感じるかもしれません。
太さ・最大径:7.2mm
最大径は7.2mmです。
後方のグリップ部分は6.0mm程度なので、意外と細く感じます。
ノーウッドの特徴と強み
ノーウッドの特徴は以下の通りです。
- 全体はカットを施さないノーグルーブ
- 後方の「くびれ」を押し出す
- お手入れ不要のズボラ性能
- 8800円のコスパの良さ
- スティールバージョンもある
それぞれ詳しく解説していきます。
全体はカットを施さないノーグルーブ
ノーウッドの最大の特徴は、カットを施さないノーグルーブであるという点です。
今でこそ、ノーグルーブのバレルは種類がありますが、当時としては圧倒的な異彩を放っていました。
元祖ノーグルーブバレルと言っても良いでしょう。
意外と滑らない独特な使い心地
ノーグルーブ=滑る、というイメージを持っている人も多いと思います。
しかし、意外にもノーグルーブは滑りません。
むしろ、逆に滑らなすぎることがあることくらいです。
なぜなら、表面に何も加工が施されていないので、指とバレルの設置面積が広くなるからだと考えています。
独特な形状の力もあって、想像以上にすべりません。
ノーウッドが使いこなせる人の特徴
ノーウッドを使っていると、指先のコンディションによって、使い心地がかなり変わります。
例えば、指の乾燥具合を以下の5パターンに分類したとします。
- ミイラ級の乾燥肌
- 乾燥肌
- 普通肌
- 手汗多め
- 手汗ヌルヌル
この場合、2〜4の人は普通にノーウッドを問題なく使いこなすことができます。
超乾燥肌の人は、カットがないとすっぽ抜けが多発します。
手汗ヌルヌルの人は、カットがないとバレルに指が張り付いて抜け感が悪いです。
指先のコンディションが極端な人は、快適にノーウッドを使いこなせないでしょう。
後方の「くびれ」を押し出す
ノーウッドのもう一つの特徴は、後方の「くびれ」です。
カットがないノーグルーブを補うような形状をしています。
窪み部分を親指と人差し指で挟み、押し出すように投げるのが、正攻法なグリップでしょう。
指のつまむような力と、手首をうまく連動させてダーツを前に押し出しましょう。
似たバレルとして、イラガン選手の従来モデル「ガンナー2
こちらも「くびれ」を押し出すような形状になっています。
手首の練習として最適なバレル
ノーウッドは腕の振り、手首のスナップ、指のグリップ圧が噛み合うと、コントロール性能が爆上がりします。
特に、手首のスナップが重要になると感じました。
手首を意識したスローをしたい人には良いパートナーになるでしょう。
前持ちも悪くない
ノーウッドの正攻法は後方の「くびれ」を持つグリップですが、試してみると「前持ち」も悪くないです。
くびれを無視して、ノーウッドの膨らんだ部分を持ちます。
シンプルな鉄の塊を持っている感じで、指がピタッと張り付いて「気持ちィィ!」。
短めのバレルなので、指がチップにはみ出るのが好き嫌いが分かれそうです。
ただ。一度はこのグリップ感を味わって欲しいですね。
お手入れ不要なズボラ性能
ノーウッドをはじめとするノーグルーブバレルは、お手入れが不要です。
普通のバレルは、使っているうちにカット部分に皮脂や手垢が蓄積されます。
バレル本来のカットが消えてしまうので、定期的にバレルクリーナーで綺麗にする必要があります。
しかし、ノーグルーブバレルは手垢が入り込む隙がないので、ノーメンテナンスです。
気になったら、おしぼりでノーウッドを拭く。
これだけで、いつものコンディションを取り戻します。
8800円のコスパの良さ
ノーウッドはトリニダードの「トリニダードX」というシリーズです。
プロモデルでは無いので、比較的やすく手に入るのが嬉しいところ。
なんと価格は8800円!
プロモデルだと10000円越えが当たり前ですから、コスパの良さが魅力のバレルと言えます。
もちろん、タングステン配合率は90%なので、必要十分なスペックです。
上級者も安心して使えるようなスペックに仕上がっています。
スティールバージョンもある
ノーウッドの歴史は長く、2012年ごろから販売されています。
そして、ノーウッドはエスフォーのダーツバレル人気投票で上位に食い込む大健闘をしました。
そのため、ノーウッドには「スティールモデル」までリリースされています。
この形状とノーグルーブのスティールダーツは他を探しても、なかなか見つかりません…。
ノーウッド信者はぜひチェックしてみるべしです。
まとめ:トリニダード・ノーウッド
以上、今回はトリニダードのバレル「ノーウッド」のレビューを行いました。
トリニダードXらしい、8800円という手の届きやすい価格。
そして、考え抜かれた「形状」が特徴の名作バレルです。
手首を使って、窪みを押し出すようなスローをしたい人には、メインバレルになれるポテンシャルがありますよ!
ぜひ一度チェックしてみてくださいね!
当ブログでは、ノーウッドの他に実際に投げて厳選した2023年最新版のおすすめダーツバレルを紹介しています。
ストレート・トルピードの2つの形状に分けて紹介しているのでぜひご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!