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伝説のスイマーに学ぶ|勝負強くなるためのダーツルーティンを考える

ダーツのルーティンについて書いたブログ

現役ダーツプロ&元ダーツバー店員の「なよ」です。

本記事では、勝負強くなるためのダーツのルーティンについて考えてみました。

ルーティンについて調べている中で、「伝説のスイマー」の面白い事例を知ったのでシェアします。

きっとダーツにも参考になるはずです。

この記事の著者
真なよダーツ。管理人「なよ」

ダーツブロガー

なよ@nayokaeru

nayo

詳しいプロフィール
  • ダーツ歴9年
  • ダーツバー勤務2年
  • ダーツプロライセンス所有
  • ダーツライブマイスター所有
  • 4スタンス理論コーチ級ライセンス所有
  • 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人

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目次

伝説のスイマー「マイケル・フェルプス」

出典:Esquire

マイケル・フェルプスというアメリカの水泳選手をご存知でしょうか?

彼は、2008年の北京オリンピックで8個の金メダルを獲得する偉業を成し遂げています。8個ですよ。

そんな彼は、ルーティンの鬼としても知られています。

そして、偉業を達成する上で、ルーティンは欠かせないと語っています。

マイケルの鬼ルーティン

マイケルは試合では以下のようなルーティンをこなします。

  1. 試合の2時間前に会場に入る
  2. 正確に決まった手順でストレッチとウォームアップをこなす
  3. ウォームアップが終わると体を乾かしてイヤホンをつけてマッサージテーブルに座る(その時、決して横にならない)
  4. この瞬間から試合終了まで、彼とコーチは一言も言葉を交わさない
  5. 試合45分前に競技用の水着に着替える
  6. 30分前にウォームアップ用のプールに入り、600〜800メートル泳ぐ
  7. 10分前に控え室に入り、ひとりきりで座る(両隣は誰も座らせない。両隣の席には、片方にタオル、もう片方にゴーグルを置く)
  8. 試合の呼び出しがかかると、ゆっくりと飛び込み台へ歩く
  9. 2回だけストレッチを行う(左足から足を伸ばし、足を曲げる。)
  10. 右のイヤホンを外す
  11. 名前が呼ばれたら左のイヤホンを外す
  12. 飛び込み台に左側から上る
  13. 飛び込み台を拭いてから立ち上がる
  14. 手で背中を叩くような格好で腕を振る
  15. いざ、勝負

これらの非常に細かく、厳格なルーティンを試合では必ず行います。

イヤホンの外すタイミングまで決まっているのです。

また、自分がぶっちぎりで1位になるイメージトレーニングを朝起きた後と、寝る前に必ず行なっていたそうです。

まさにルーティンの鬼ですね。

習慣が強力な武器になる

これらのルーティンは一朝一夕で身につくものではありません。

コーチと一緒に試行錯誤しながら、粘り強く繰り返して習慣化したそうです。

この習慣についてマイケルのコーチは以下のコメントを残しています。

習慣があまりに強力なんです。
試合前の段階で彼は勝利への道を着実に進んでいます。
(中略)
試合の本番は、朝からずっとやってきたことのつづきでしかありません。
試合に向かう道をそのまま進むだけです。その当然の帰結として、勝利があるわけです。

引用:書籍「エッセンシャル思考」 第18章

習慣の力がいかに大切か分かります。

本番に弱くて当たり前

人間は、本番に弱くて当たり前です。

普段とは違う環境、条件、プレッシャーの中で、結果を出すことは並大抵のことではありません。

そこで大切になるのが、「自分ならできると言う自信」です。

そして、自信をつけるためには「普段の練習」と「日頃の積み重ね(ルーティン)」しかないのです。

実はルーティンが一番大切?

最近、強く思うのが、日頃の積み重ね(ルーティン)が実はすごく大切なのではないかということです。

スポーツの世界では、トップクラスの選手たちは練習量や才能は割と横並びだと思うのです。

しかし、試合では1位、最下位と順位がつきます。

練習量と才能は皆同じようなものなのに、なぜ差がついてしまうのか。

きっと、この差を生むのが「ルーティン」なのかなと。

そう考えると、ルーティンが一番大切とすら言えるかもしれません。

ダーツに応用してみよう

今回の話をダーツにも応用してみましょう。

  • 初めて行くダーツバーでプレイ
  • 初めて対戦する人との試合
  • ハウストーナメントでの試合

こういった場面で、普段よりも全然上手くいかないという人も多いのではないでしょうか。

そんな人は、小さな習慣・ルーティンを作って、本番に備えましょう。

どんなルーティンを作るか?

神経学的には、理想的なルーティンは以下の2つの条件を満たすと良いそうです。

  • 動作が独特であること(日常生活では使わない動作)
  • 最初は簡単な動作にする(複雑にしすぎると習得に時間がかかり、再現性が落ちるため)

出典:書籍「BRAIN DRIVEN」CHAPTER1-03

プレイ前に胸に手を当てて深呼吸、バレルを決められた数回転させる、スローラインに入った時に肩を回す…。

などなど、色々と考えられると思います。

普段の自分と重ねて考えてみると面白いですよ。

スローラインに入る前にブルをガン見する

個人的なオススメは、「スローラインに入る前にブルをガン見すること」です。

スローラインから1歩後ろに立ち、ブルを3秒ガン見します。

その後、一歩踏み出てスタンスを作り、ターゲットを見てダーツを投げ始めます。

神経学のルーティンの条件を満たす

このルーティンの優れている点は、まず神経学のルーティンの条件を満たしていることです。

ブルをガン見するのは、ダーツの時しかできませんので、十分に独特な動作と言えるでしょう。

さらに、動作としてもシンプルなので、誰でもすぐに始めることができます。

4スタンス理論との相性も良い

このルーティンは4スタンス理論の考え方からも、優れたルーティンだと言えます。

一歩下がってブルをガン見することで、頭が「今からあそこに投げるんだな」と認識します。

すると、スタンスが自分にとって自然でベストな形に誘導することができます。

スタンスから整えると言う意味でも、良いルーティンです。

粘り強く取り組む

ルーティンを決めたら、あとは粘り強く取り組みましょう。

普段の練習はもちろん、平場の対戦も、デートの時も、ハウストーナメントの時も繰り返します。

僕はチキン野郎で緊張に極端に弱いのですが、ルーティンを続けることでかなりマシになりました(まだまだですが…)。

ルーティンを作ってみたいと言う人は、粘り強く取り組んでみてください。

数ヶ月後には、何も考えないで投げていた時よりも全然違ってくると思います。

まとめ:勝負強くなるためのルーティン

以上、今回はダーツにおける勝負に強くなるためのルーティンについて書きました。

やはりダーツでも上位層の方々は、自分独自のルーティンを持っている人が多いように思います。

意識的にルーティンを作り、粘り強く取り組むことが、勝負に強くなるための数少ない足がかりになるでしょう。

一緒にルーティンの鬼を目指して歩み出しましょう。

なよ

最後までお読みいただきありがとうございました!

参考文献

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