現役ダーツプロ&元ダーツバー店員の「なよ」です。
この記事では、最新のダーツフライト「エルフライトシステム」を紹介します。
「進化の先頭へ」をコンセプトに掲げられた最新フライトは果たしてどうだったのか?
色々と思うところがあったのでレビューします。

詳しいプロフィール
- ダーツ歴10年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 4スタンス理論コーチ級ライセンス所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
エルシステムの特徴

エルシステムのスペック
| 製品名 | L-System(エルシステム) |
|---|---|
| メーカー | エルスタイル |
| シャフトの長さ | 190、225、260、295、330 |
| カラー | ブラック、ブルー、レッド |
| 定価(税込) | フライト・シャフトセット:2,200円 シャフト3本セット:880円 フライト1枚:550円 |
| 販売サイト | ダーツハイブ公式サイト |
エルシステムは、数多くのベストセラーアイテムを発売しているエルスタイルの新製品。
コンセプトは4つ。
- 新しい連結構造
- 力を逃す高強度設計
- 経済的に長く使える設計
- 組み合わせを楽しむ自由
「全く新しいシステム!」と連日X(エックス)では話題になっており、僕も気になって予約購入しました。
エルシステムを使ってみた第一印象:攻めたコンセプトが面白い

エルシステムを実際に使ってみて、まず最初に抱いた感想は「面白い!」ということです。
「専用器具がないと取り外せない」という、かなり攻めたコンセプトで作られています。
その着脱機構も非常にユニーク。実際に着脱方法を動画で撮影してみました。
2つの爪を専用器具で一気に挟み込むことで、ピュンと飛ばすようにフライトを着脱します。


「爪楊枝など他のアイテムで代用できないか?」と試してみましたが、2つの爪を同時に一気に押すのは至難の業でした。
これは確かに専用器具が必須になる、よく考えられた仕組みです。
外れにくく、カスタマイズも可能

エルシステムにより一番改善されるのは、プレイ中のフライトとシャフトの「外れやすさ」でしょう。
実際に手で引っ張っても全然外れる気配がありません。
一体型か?というくらいガッチリと固定されています。
「圧倒的に外れにくい」にもかかわらず、柔軟なカスタマイズが楽しめる点がエルシステムの最大の強みと言えます。
デザインが美しい

あと、個人的に良いなと思ったのはデザインです。
今回はネオンイエローを選びましたが、透き通るようなクリアカラー。
そして、なによりもフライトとシャフトが同じ素材感でまとまっているのが素敵です。
結合部も一体型フライトにはないアクセントになっていると感じました。
【ぶっちゃけレビュー】果たしてエルシステムは普及するのか?
さて、ここからはぶっちゃけトークです。
かなり個人的な意見が含まれるので、一つの視点として参考にしてください。
結論から言うと、今回のエルシステムは「アイデアが先行しすぎている」と感じました。
専用器具は囲い込みか?

独自のシステムは面白いものの、プレーヤーの立場から言うと「うーん」と思わざるを得ません。
ダーツは、シャフトが折れたりフライトが欠けたりといったトラブルが頻発する競技です。
その際、専用器具がないとフライトを外せないというのは、ユーザーフレンドリーの観点からどうなのでしょうか。
専用器具を万が一忘れたり無くしたりした場合、フライトとシャフトを丸ごと交換する羽目になります。
正直、便利さよりもエルシステムによる「囲い込み」の印象を強く受けてしまったのが本音です。
せめて爪楊枝やチップの先などで代用できるシステムなら良かったのですが…。
現在の3強に立ち向かうメリットが薄い
エルシステムを選ぶメリットが、現状ではあまり見出せないと感じてしまったのも事実です。
そもそも、フライト市場は成熟しており、すでに優れた選択肢が数多く存在しています。
個人的に3強だと思っているフライトを挙げます。
絶対に外れて欲しくない人
最初から一体型フライトのコンドルフライトを選べば、そもそも外れることはありません。
カスタマイズ性を重視する人
カスタマイズ性なら、同社の「エルフライト+エルシャフト」の組み合わせが非常に優秀。
使いやすさとカスタマイズ性の中間を狙う人
独自規格では、コスモダーツの「フィットシリーズ」が使いやすい。
これらの3強に立ち向かうだけの明確なメリットが、今のエルシステムには足りていないと感じます。
かなり強気な価格設定
機能性だけでなく、価格面もかなり厳しい印象です。
セット売りを購入すれば少し安くなりますが、それでも2,200円という強気な値段設定。
専用の取り外し器具も購入する必要があることを考えると、なかなか手が出しづらい価格帯です。
競合製品との価格を表にしてみました。
| 製品名 | エルシステム | コンドルアックス | フィットフライトPRO+フィットシャフト | K-FLEX |
|---|---|---|---|---|
| フライト+シャフトの参考価格 | 2,200円(バラ売り:2,530円) | 1,680円 | 1,860円 | 1,580円 |
「この価格を払うなら、一体型フライトを総入れ替えしよう」という選択になるユーザーも多いはずです。
自陣に潜む強敵たち
あと、エルシステムは、すでにリリースされている優秀な自社商品と戦わなくてはなりません。
エルシステムのフライト部分は、同社が発売している「エルフライトファントム」と素材感や硬さがほぼ同じです。
接続部分が専用システムになっているかどうかの違いしかありません。
硬くてパリッとしたフライトが好きなら、「ファントム+エルシャフト」で十分なわけです。(この組み合わせなら2,090円)
ファントムも、しっかり接続すればそうそう外れません。
「絶対に外れたくない」という要望であれば、最近発売された「バーフライト2BA」が適しています。
ハウスダーツのフライトを一般規格に落とし込んだものですが、価格も安くて耐久性も抜群。
これが、やけにクオリティーが高く、僕自身も愛用中です。
ぶっちゃけ、満足度はこちらの方が高かったです。
バーフライト2BAなら同じ値段で5セットも買えてしまうのです…。
独自規格の普及という壁
独自規格の普及もかなり大変そうな印象。
独自形状のフライトシステムといえば、エイトフライトやフィットフライトなどがあります。
彼らは「自社のバレルに独自規格を付属させてゴリ押し普及」という手法が取れます。
一方でエルスタイルはバレルの販売をメインにしていないため、その手法が難しく、普及のハードルは高そうです。
今さら独自規格を買うメリットがユーザーに薄いとなると、製品が普及せず、ラインナップも増えていきません。
カスタマイズを楽しめるというメリットは、ラインナップが増えなければ本末転倒ですよね。
まとめ:果たして普及するのか?エルシステムの今後に期待


以上、今回はエルスタイルの最新フライト「エルシステム」のレビューでした。
新たな試みや、販売前のワクワク感は大いに楽しませてもらったので、応援したい気持ちは確かにあります。
ただ、率直な感想として「現状では、わざわざリピートして購入することはないかな」というのが僕の結論となりました。
それだけ、既存のダーツにおけるフライト・シャフトは完成されているということなのでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
当ブログでは、実際に使用して感じた「本当にオススメできるフライト・シャフト」をまとめた記事があります。
フライト選びに悩んでいる方は、ぜひ一度ご覧ください!











