現役ダーツプロ&ダーツバー店員の「なよ」です。
本記事では、ダーツの「スリーインザブラック」について解説します。
スリーインザブラックって何?
ブラックを出すコツは?
どれくらい難しいの?
これらの疑問を解決します。
実は、スリーインザブラックは、ダーツのアワードの中でも最難関と言われています。
ダーツプロですら狙ってなかなか出すことができない「ブラック」をどこよりも詳しく解説しました。
僕の6年以上のダーツ経験をもとに書いているので、ぜひ参考にしてくださいね。
詳しいプロフィール
- ダーツ歴6年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
ダーツのスリーインザブラックとは?
スリーインザブラック(THREE IN THE BLACK)とは、ダーツのアワードの1つです。
略して「ブラック」と呼ばれることが多いです。
スリーインザブラックを出す条件は「1ラウンド中に3本インナーブルに入れる」こと。
条件が厳しいハットトリックと言えます。
小さなインナーブル内に3本連続でダーツを入れる必要があるので、難易度は非常に高いです。
別名「フェニックスアイ」と言われます
スリーインザブラックは、ダーツライブで使われている名称です。
フェニックスダーツでは「フェニックスアイ」という別の名前がついています。
スリーインザブラックの方が浸透している感覚がありますね。
実際にTwitter(X)で検索をしてみると、30日のつぶやきの件数に違いがありました。
- スリーインザブラック:35件
- フェニックスアイ:10件
Googleで検索をしてもフェニックスアイはほとんど情報が出てきません。
そんな名前があるんだなぁ、という認識で良いかと思います。
ハードダーツでは「ハットトリック」と言われる
海外のハードダーツではインなブルに3連続入れることを「ハットトリック」と言うこともあります。
つまり、日本のスリーインザーブラック=海外のハットトリックです。
ハードダーツでは、ハットトリックの難易度が高い上、そもそもブルを狙う機会も少ないです。
そのため、ハットトリックを出すとものすごく自慢できるとか。
ダーツ文化の違いが面白いですね。
スリーインザブラックを決めるとどうなる?
スリーインザブラックを対戦中に出すとどうなるのでしょうか?
ゲームごとにブラックの価値が違うので、それぞれ深掘りして解説します。
ゼロワンでブラックを出す
ゼロワンでは、ファットブル、セパレートブルというルールでスリーインザブラックの価値が変わります。
ファットブルとセパレートブルを簡単に説明すると以下の通り。
- ファットブル:ブル全体が50点
- セパレートブル:インナーブル50点、アウターブル25点
基本的には日本ではファットブルが採用されることが多いです。
プロの公式戦ではセパレートブルが採用されていることもありますね。
ファットブルではブラックの旨み無し
ファットブルではスリーインザブラックも、普通のハットトリックも150点です。
点数が変わらないので、ファットブルでブラックを出しても旨みはありません。
せいぜい、すごく嬉しくなって、相手にドヤ顔をできるくらいです。
セパレートブルでブラックは狙う機会がない
セパレートブルでは、インナーブルとアウターブルで点数が異なります。
ブラックを出した場合は150点。
インナーブルが1本も入らないハットトリックを出した場合は75点です。
つまり、セパレートブルではブラックとハットトリックの点数には大きな差ができます。
ただ、セパレートブルではT20を狙うのがセオリーなので、そもそもブルを狙うことが稀です。
そのため、ブラックを狙う機会はほとんどありません。
こう考えると、ブラックはゼロワンでは意外と活躍しませんね。
クリケットでブラックを出す
クリケットでスリーインザブラックは、非常に攻撃力のあるアワードです。
クリケットではセパレートブルが使われています。
そのため、インナーブルに入るのか、アウターブルに入るのかで、戦況が大きく変わることもしばしば。
クリケットでブラックを出すと、150点の加点になるので大ダメージを相手に与えられます。
また、クリケットでブルは終盤に狙うことが多いので、ブラックの大逆転は激アツな試合展開です。
クリケットのブラックは相手の心を折るだけの攻撃力があります!
スリーインザブラックが難しい理由
ダーツのアワードの中でも最高の難易度を誇るスリーインザブラック。
その難易度の高さには以下の理由があります。
- シンプルにターゲットが小さい
- コツが存在しない
- 運も必要
それぞれ解説します。
シンプルにターゲットが小さい
そもそもスリーインザブラックで狙うインナーブルが小さすぎです。
試しに、ダーツライブホームのブルのビット数(穴の数)を数えてみました。
- インナーブルのビット数:22個
- アウターブルのビット数:122個
インナーブルはブル全体の15.3%の大きさと言うことが分かります。
まぁ、シンプルに小さいですね。
偶然ブラックになる確率は0.3%
上記のビット数を参考に、ハットトリックがブラックになる確率を計算しました。
22C3 × 144C3 × 100 = 0.3159…
つまり、ブラックになる確率は0.3%程度と言うことが分かります。
300回ハットトリックを決めれば、1回くらいブラックが現れる計算に。
普通に難易度高いですね…。
ちなみに、これはあくまでハットトリックが偶然ブラックになる確率です。
僕のダーツカードのデータでは、ハット10000回、ブラック100回でした。
ブラックの確率は1%くらいなので、あくまで参考として考えてみてください。
ブラックにはコツがない
スリーインザブラックが難しい理由の2つ目は、コツが無いからです。
ブラックと同様に難易度の高いホワイトホースにはコツが存在します。
例えば、狙う順番を工夫すると確率を上げることができるのです。
一方、ブラックはひたすらインブルを狙って投げるだけ。
コツというコツが存在しない点も、ブラックがなかなか出ない理由です。
ブラックには運も関係する
ぶっちゃけ、スリーインザブラックは運要素も大きいです。
インナーブルの狭い面積にダーツを3本刺さなくてはなりませんからね。
ダーツのフライトに弾かれてブラックを逃したことがある人も多いのでは無いでしょうか。
ある意味「運」も絡んでくるのがブラックを難しい理由です。
ブラックを出すコツを無理やり考える
何がなんでもスリーインザブラックを出したい!
そんな人のために、ブラックを出すコツを捻り出してみました。
前述の通り、ブラックに明確なコツは存在しません。
ダーツの実力をアップさせて、何度も何度も挑戦するのが正攻法です。
ただ、ダーツ道具選びでブラックを出す確率を少しでも上げられるかもしません。
そんなアイテムを紹介します。
コツ1. 細いストレートバレルを使う
ブラックを出すためには、小さなターゲットにダーツをブチ込む「超絶グルーピング」が必要です。
グルーピングに有利な細いストレートバレルを使うのが最も効果のある対策と言えるでしょう。
ダーツ上級者はこぞって使うストレートバレル。
相性もありますが一度使ってみてほしいですね。
コツ2. スピンフライトを使う
フライトに弾かれてブラックを逃すことを防止するために「スピンタイプのフライト」も対策の一つです。
フライトがくるくると回って、グルーピングに有利です。
力技でダーツの間に、ねじ込むこともできますよ。
コツ3. アームサポーターを使う
ダーツ用のアームサポーターを使うのも一つの手です。
アームサポーターには以下の効果が期待できます。
- 腕の震えを抑える
- 腕の縦ラインの動きをサポートする
効果は個人差がありますが、ダーツの精度が上がりブラックの可能性を上げてくれるかもしれません。
ブラックを出すための道具選びを紹介しました。
ブラックを出すためには、60%が実力、30%が運、10%が道具選びだと思っています。
まずはしっかりとブルの精度を上げていきましょう!
ブラックのコツはあってないようなもの。
しっかりとダーツの地力を上げていくことが大切です。
まとめ:ダーツのスリーインザブラック
以上、今回はダーツの最難関アワード「スリーインザブラック」について解説しました。
確かに難しいアワードですが、地道にダーツの実力を上げば必ず出すことができます。
まずはハットトリックの本数をしっかりと出せるように練習してみてください!
- インナーブルに3本連続で入れると出せる
- 別名フェニックスアイ
- ゼロワンでは意外と活躍しない
- クリケットでは大逆転の一手になることもある
最後までお読みいただきありがとうございました!
このブログでは、スリーインザブラック以外のアワードも徹底解説しています。
興味があれば、ぜひご覧ください。