現役ダーツプロ&ダーツバー店員の「なよ」です。
本記事では、何かと話題の「ターゲットK-FLEX」のレビューを行いました。
K-FLEXはどんなフライト?
コンドルフライトアックスとの違いは?
色々と騒がれている理由は?
これらの疑問に答えます。
今まで20種類以上のフライトを使ってきた筆者が、素直に使用感を紹介しました。
K-FLEXに似たコンドルフライトやその他の一体型フライトとの違いも比較します。
ぜひ参考にしてください。
詳しいプロフィール
- ダーツ歴6年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
なお、K-FLEXが早く欲しい!という人は、下記ボタンからチェックしてみてください。
【30秒でわかる】ターゲットのK-FLEXとは?
タイプ | シャフト一体型 |
フライト形状 | シェイプ |
シャフト長さ | 19mm/26mm/33mm |
重さ | 1.31g/1.41g/1.45g |
カラー | ブラック、ホワイト、クリア、ブルー、レッド、グリーン |
発売日 | 2023年9月 |
価格 | 990円 |
販売サイト | ダーツショップ「ダーツハイブ」 |
K-FLEX(ケーフレックス)はダーツブランド「ターゲット」の新商品です。
ターゲットと言えば世界的なイギリスのブランドですね。
そんな注目のフライト「K-FLEX」の特徴は以下の3つ。
- シャフトとフライトが一体型
- 硬めの素材を使用
- 抜群のコスパの良さ
それぞれサクッと解説します。
特徴1. シャフトとフライトが一体型
K-FLEXはシャフトとフライトが一体型になっています。
一体型の形状のメリットはフライトが絶対に外れないこと。
プレイ中にフライトが緩んだり外れたりするストレスがありません。
昔は邪道な形状でしたが、コンドルフライトを筆頭に最近はダーツプロからも人気があります。
特徴2. 硬めの素材を使用
K-FLEXは流行りの、硬めのプラスチック素材を使っています。
硬めのプラスチック素材は、耐久性が高く、長期間使っても形が崩れにくいのが強みです。
また、硬い素材の独特なグルーピングした時の「カチャ」という音が気持ち良い点も人気のポイントです。
K-FLEXは素材を工夫することで、硬いのに薄く軽量なのを実現しました。
特徴3. 抜群のコスパの良さ
K-FLEXはコスパが抜群に良いのも特徴です。
K-FLEXと仕様が近いフライトとの価格比較がこちら。
製品 | 価格 |
---|---|
K-FLEX | 990円 |
コンドルフライトアックス | 1580円 |
エルフライトファントム+エルシャフト | 1920円〜 |
エルフライトは一体型ではないので、通常シャフトと組み合わせた価格を記載しました。
比較してみると一目瞭然で、非常に安価であることが分かります。
今まで硬いフライトは初期投資が高いのが弱点でしたが、K-FLEXは気軽に買いやすいフライトと言えるでしょう。
K-FLEXの徹底レビュー
ここからはK-FLEXを詳しく見ていきましょう。
今回、僕が購入したのは「K-FLEX(クリア・ショート・シェイプ)」です。
結論から言うと、僕の評価は95点です。
性能、コスパともに、最強格の一体型フライトが出てきたと震えています。
透明度最強のクリアカラー
まず驚いたのは、その透明感。
コンドルフライトアックスと同等の透明度最強のクリアカラーです。
透かして文字がくっきりと読めるレベルでした。
これだけ透明だと、ダーツボードに刺さった時の視認性が高いです。
K-FLEXはコンドルフライトアックスと比べて、ゴツく感じます。
理由は、シャフト部分のツイスト形状。
ツイスト形状がシャフトの角を際立たせることにより、一見するとゴツく見えます。
ツイスト形状の詳細は後述します。
ビジュアル的にはコンドルアックスの方が好みかな。
慣れてきたら気にならなくなりそう。
質感はコンドルアックスに近い
K-FLEXの質感はコンドルアックスに近く、硬くてパリッとした素材感。
ただ、触ってみると意外とコンドルフライトアックスと違った感覚もあります。
コンドルフライトアックスが「パリッ」だとしたら、K-FLEXは「パリッ」の中に「ネロッ」「ヌルッ」というイメージ。
肌に吸い付くような、少し粘り気のある質感が印象的でした。
意外と柔軟性のある硬さ
フライト部分は硬いフライトの中では、少し柔らかめでした。
一体型フライトで硬い順番に並べるとこんな感じ。
コンドルフライトアックス > K-FLEX >>> 無印コンドルフライト
アックスと比べるとやや柔らかいと感じるものの、無印コンドルフライトよりは圧倒的に硬いです。
「ツイストシステム」でしなやかなシャフト
K-FLEXが公式で一番宣伝しているのが、しなやかなシャフト部分です。
特許も取得した「ツイストシステム」を採用して柔軟性があります。
ツイストシステムは、シャフトの中央部に溝を作ることで、柔軟性と軽量化を実現したものです。
硬い素材でありながら、シャフト部分は捻ることができるほど、柔軟性がありました。
実際に手でグニっと捻ることができます。
素材は硬いのに柔軟という、摩訶不思議なシャフトです。
投げ感はコンドルフライトアックスに近い
投げた感覚はかなり良いですね。
僕はコンドルフライトアックスの愛用者ですが、投げた感覚は「ほぼ同じ」と言って良いでしょう。
ただ、グルーピングした時の柔軟性が高く、ダーツを拾ってくれることが多かったです。
そのため、使用感はフライト部分がコンドルフライトアックス、シャフト部分は無印コンドルフライトが近いです。
シャフトが緩まない
K-FLEXはシャフトが緩みづらいのが隠れたメリットでした。
おそらく、少し粘り気のある素材だからか、長時間投げていても緩みません。
ちなみにコンドルフライトアックスは、そのまま使うと結構緩みます。
Oリングをつければ良いのですが、K-FLEXはOリングをつける手間すらもありません。
K-FLEXの耐久性は?
最後に気になるのはK-FLEXの「耐久性」ですよね。
僕は現在、実際に投げ込みながら耐久性のチェックをしています。
今まで20種類以上のフライトを使ってきた僕の予想は、耐久性は十分にあると考えています。
ベースは硬い素材ですが、適度な柔軟性もあり、割れや欠けに非常に強いと感じています。
また、フライトの外周には少しだけ厚みを加えて耐久性を上げるなど、小さな工夫もされています。
耐久性に関しては、期待して良いでしょう。
追記:K-FLEXを3ヶ月使用
K-FLEXを実際に3ヶ月間投げ込んでみました。
主な用途は、家投げのハードダーツで、1日の練習時間は平均30分くらいです。
K-FLEXの状態は、特に大きな破損もなく、まだまだ現役!
表面は、グルーピングによるスレ傷がついていますが、いまだに高い透明度を保っています。
しかも、フライトの欠け・割れが、ほぼ無いのがスゴい!
コンドルフライトアックスは、使っていると、どんどん欠けていきますからね。
今の所、K-FLEXの方が耐久性がありそう!?
引き続き、投げていきます。
ラインナップが少なめ
K-FELXはまだまだラインナップが少なめなのが弱点と言えます。
フライトの形状はシェイプしかありません。
ただし、同じくターゲットの成型フライト「エイトフライト」には以下の形状が用意されています。
- スタンダード
- シェイプ
- ティアドロップ
- スリム
そのため、これらの形状は今後登場することが予想されます。
実際に、ターゲットの公式から、新製品リリースのアナウンスがありました。
2024年3月に、スタンダード形状(No.2形状)のK-FLEXが登場。
他にも、2024年後半には、さらに多くのカラーラインナップが発表されるようです。
ターゲットは契約選手の限定デザインを積極的にリリースするので、そちらも期待が高まります。
シャフトの選択肢は少ない
シャフトの長さは、ショート、インターミディエイト、ミディアムの3種類です。
シャフトはこれ以上は増えなさそうですね。
一体型フライトは、売れにくいシャフトの長さを作るのが難しいです。
K-FLEXもこれ以上シャフトの長さを展開することはないと予想しています。
コンドルフライトも3種類展開ですからね。
もっとシャフトの長さを細かく調整したい人は、エルフライトファントムがおすすめです。
他社の一体型フライトと比較
K-FLEXと近い一体型フライトとの比較してみましょう。
一体型フライトは以下のものがあります。
製品名 | K-FLEX | コンドルフライト | コンドルフライトアックス | ROSTフライト | シームレス |
---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||
ブランド | ターゲット | コンドル | コンドル | キューソール | プテラファクトリー |
価格 | 980円 | 980円 | 1580円 | 880円 | 660円 |
結論はこちら。
- 硬い一体型フライトが欲しい人→K-FLEX
- 柔らかい一体型フライトが欲しい人→コンドルフライト(無印)
ROSTフライトやシームレスも普通に使える一体型フライトですが、K-FLEXとコンドルには一歩及ばず。
柔らかい一体型フライトはコンドルフライトの独壇場なので、コンドルフライトを選べばOK。
硬い一体型フライトはK-FLEXとコンドルフライトアックスに分かれそうです。
K-FLEXとコンドルフライトアックスの比較
硬い一体型フライトとしてK-FLEXとコンドルフライトアックスはどちらがオススメでしょうか?
シンプルな性能だけを見たらコンドルフライトアックスに軍配が上がるでしょう。
長く使われてきた実績がありますし、硬さは最高峰です。
また、グルーピング時の音もコンドルフライトアックスの方が気持ちが良いです。
アックスを投げた後にK-FLEXを投げると、少しやる気のない音に感じてしまいました。
ちなみに重さもほぼ同じで、投げ感もほぼ同じと考えて良いでしょう。
コスパを考えるとK-FLEXがオススメ
逆にいうと、K-FLEXとアックスには、実績と音くらいしか差がありません。
それよりも、600円の価格差があまりにも大きい。
600円の価格差を覆せる性能がアックスにあるかと聞かれると微妙です。
これから硬い一体型フライトを初めて使う人は、K-FLEXから始めても良いでしょう。
これからダーツを始める初心者にもK-FLEXを勧めることが増えそうです。
巷でK-FLEXが騒がれている理由
ツイッターなどのSNSを見ていると、K-FLEXが騒がれているのをご存知でしょうか。
僕も興味があったので、調べてみました。
ちなみに僕は当事者でもありませんし、法律に詳しいわけでもありません。
なるべく第三者視点で紹介しますが、間違いがありましたらご指摘いただけますと幸いです。
コンドルフライトの特許
端的に言うと、コンドルフライトの特許である「シャフトの形状」にK-FLEXが似ているという話です。
コンドルフライトはグルーピングのしやすさを考慮して、シャフト部分に溝があります。
K-FLEXもシャフト部分に溝が開いています。
2つの溝の違いは、先端の形状。
コンドルフライトは根本に行くほど細く尖った形状をしていますが、K-FLEXは先端まで並行な四角形です。
この溝は特許権を侵害していないのか?というのがコンドルメーカーの社長の異議というわけです。
溝の用途に違いがある
似た溝の構造ですが、両メーカーともに用途が違います。
コンドルはグルーピングを優先した結果です。
一方のK-FLEXは柔軟性と軽量化のためと公式サイトに記載があります。
この用途の違いも論点になりそうですね。
今後K-FLEXはどうなる?
コンドルメーカーの社長は「戦う!」と言っていたので、裁判沙汰になる可能性はありそうですね。
1人のユーザーとしては、良いものを使いたいという気持ちで一杯です。
ちなみに今回の騒動のソースはこちらです。
まとめ:ターゲットの一体型フライトK-FLEX
以上、今回は話題の一体型フライト「K-FLEX」をレビューしました。
性能が非常に高く圧巻のコスパの良さがあるので、一度は使ってみて欲しいですね。
硬い一体型フライトとしての新たな選択肢になりそうです。
最後に今回の内容をまとめます。
- 硬い素材の一体型フライト
- 硬いフライトの中では圧倒的な安さ
- シャフトも緩みにくい
- 硬い一体型フライトが欲しいならオススメ
僕も実際に使いながら耐久性をチェックしていきます。
随時報告しますので、Twitterのフォローをしてくれると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
当ブログでは、おすすめのダーツ用フライトについてもまとめています。
全て僕が実際に使って評価しているので、フライト選びに迷っている人はぜひ読んでみてください!