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【もう負けない】ダーツゲーム「クリケット」のルールと戦略を超解説

ダーツのクリケットの徹底解説

現役ダーツプロ&ダーツバー店員の「なよ」です。

本記事では、ダーツゲーム「クリケット(CRICKET)」について解説します。

クリケットはどんなゲーム?

クリケットの戦略、コツを教えて!

クリケットの効果的な練習方法は?

これらの疑問に答えます。

クリケットはダーツの王道ゲームの一つで、知らなきゃ恥ずかしいレベルのゲームです。

陣取りゲームのようなルールで、戦略が重要になる「頭脳戦」が楽しめる点も人気のポイントです。

本記事は、ダーツ初心者に向けてクリケットの基本的なルールを分かりやすく解説しました。

知っているだけで勝ちやすくなるクリケットの戦略も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の著者
真なよダーツ。管理人「なよ」

ダーツブロガー

なよ@nayokaeru

nayo

詳しいプロフィール
  • ダーツ歴6年
  • ダーツバー勤務2年
  • ダーツプロライセンス所有
  • ダーツライブマイスター所有
  • 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人

→なよの詳しいプロフィール

クリケット以外のゲームを網羅的に学べる「ダーツゲーム一覧解説」もあります。こちらもどうぞ。

目次

【1分でわかる】クリケットのルール

ダーツのスタンダードクリケットの画面
ゲーム名スタンダードクリケット(クリケ)
勝利条件全陣地をオープンして相手よりも点数が高いorゲーム終了時に点数が高い
プレイ人数1〜4人(ダブルス可)
ラウンド数15、20ラウンドが主流
ブルの点数ブルの中心50点、外側のブル25点
難易度(Max5)

ダーツのクリケットを一言で言うなら「陣取りゲーム」

相手よりも陣地を確保して、得点が高い方が勝利するというのが基本的なルールです。

ソフトダーツではゼロワンと並んでポピュラーなゲームで、公式大会でも採用されています。

戦略が大切なゲームであり、将棋のようなゲーム性と評価する人もいますね。

ここから、ダーツのクリケットのルールを分かりやすく解説していきます。

6つのナンバーとブルの陣取りゲーム

ダーツのクリケットのクリケットナンバー7種類
  • 20
  • 19
  • 18
  • 17
  • 16
  • 15
  • ブル

クリケットで使われるのは、上記のエリアです。

これらのナンバーは「クリケットナンバー」と言われます。

クリケットナンバーを陣地のように奪い合います。

同じところに3本入れてオープン

クリケットナンバーに、ダーツを3本入れると自分の陣地にできます。

自分の陣地にすることを「オープン」と言います。

オープンした陣地にさらにダーツを入れることによって、そのナンバーの得点を得ることができます。

なよ

点数を入れることを、「加点」「プッシュ」と呼びます。

クリケットのマークの見かた

ダーツのクリケットのシングルマーク
ワンマーク
(1本分)
ダーツのクリケットのダブルマーク
ツーマーク
(2本分)
ダーツのクリケットのトリプルマーク
スリーマーク
(3本分)

クリケットには独特なマークが使われます。

最初は分かりづらいかもしれませんが、実は簡単なので写真で覚えておきましょう。

ダブル、トリプルの扱い

ダーツボードのトリプルリングとダブルリング
外側がダブルリング・内側がトリプルリング

ダーツボードには、外側と内側のリングのゾーンがありますね。

外側のリングがダブルリング、内側のリングがトリプルリングと言います。

それぞれ得点が2倍、3倍になり、クリケットでも2本分と3本分の扱いです。

つまり、T20(トリプル20)に入れると、たった1投で20点の陣地をオープンすることができます。

→ダーツボードの見かたの詳細はこちら

相手の陣地を潰す「クローズ」

相手の陣地のナンバーに3本入れると、相手の陣地を潰すことができます。

相手の陣地を潰すことを「クローズ」と言います。

クローズされた陣地は、両者ともこのゲームでは使うことができません

なよ

いかに相手よりも早く陣地をオープンするかが重要ですね。

クリケットの勝利条件は2つ

  • 点数が相手よりも高い状態で全ナンバーをオープンした人
  • 規定のラウンド数が終了した時点で点数が高い人

クリケットの勝利条件は上記の2つです。

それぞれサクッと解説します。

点数が相手よりも高い状態で全ナンバーをオープン

点数が相手より高い状態で、全てのクリケットナンバーをオープン(クローズ)した人が勝利です。

クリケットは基本的に最後にブルが残るので、ブルをオープンして終わるという流れが多いです。

規定のラウンド数が終了した時点で点数が高い

クリケットのラウンド数には制限があります。

厳密なルールはありませんが、15ラウンドか20ラウンドに設定されています。
(プロの大会では15ラウンドに設定されていることが多いです)

決められたラウンド数が終了しても勝負がついていない場合は、点数が高い人が勝者になります。


以上がクリケットの基本的なルールになります。

クリケットの豆知識・深い知識

ダーツのクリケットの豆知識と深い知識

ここからは、クリケットの豆知識や少しマニアックな知識も紹介します。

これらを知っていればダーツバーでも堂々と投げることができますよ。

【要注意】クリケットのマナー違反「オーバーキル」

ダーツのクリケットのオーバーキルとは?
ダーツライブ3のオーバーキル画面

クリケットは、200点以上の点差がついた状態で、さらに加点をすると「オーバーキル」となります。

それ以上の加点がされなくなり、ダーツマシンからは「ブッブー」と警告音がなります。

オーバーキルは一般的にマナー違反とされていることが多いです。

点数差は150点程度に留めることをオススメします。

なよ

夢中でプッシュしていると、気付かないうちにオーバーキルになることも!

相手との点差は常に把握しておきましょう。

3人以上のクリケットのルールは?

4人対戦のクリケット画面
3人以上でクリケットはプレイできる

クリケットは3人以上で対戦することもできます。

3人以上で対戦するクリケットを「カットスロートクリケット」と呼びます。

1対1で戦うスタンダードクリケットと少しだけルールが違うので解説しますね。

点数が高い人が負け

ダーツのカットスロートクリケットの設定画面
カットスロートの設定画面

カットスロートクリケットは、勝利条件がスタンダードクリケットと真逆です。

カットスロートでは、点数が高い人が負けです。

自分の陣地で加点をすると、その陣地をオープンしていないプレーヤーに点数が加算されるルールになっています。

全員が1つのナンバーをオープンして初めて、そのナンバーはクローズされます。

4人のクリケットはカオス!

カットスロートクリケットは、4人で行うとカオスなゲームになって楽しいです。

全員から集中攻撃を受けたり、終盤で味方だと思っていた人に裏切られたり…。

ぜひ罰ゲームを用意してパーティーゲームとしても楽しんでみてください。

クリケットの4種類の派生ゲーム

クリケットには、多数の派生ゲームが存在します。

基本的なルールはクリケットに準じていますが、パーティー要素が強いものが多いです。

有名なクリケット派生ゲームは以下のものがあります。

ゲーム名特徴
スタンダード
クリケット
今回の記事で紹介した通常のクリケット
カットスロート
クリケット
3人以上で対戦するクリケット。点数が高い人が負けるルール。
ランダム
クリケット
ゲームごとにクリケットナンバーが変化するクリケット。
いつもと違った点数を狙う必要があり難しい。
ヒドゥン
クリケット
ゲームごとにクリケットナンバーが変化し、実際に当てるまでクリケットナンバーか分からないクリケット。実力だけでなく、運も関係するのでパーティー要素が強い。

クリケットの専門用語

用語説明
マーククリケットの「1本、2本…」の本数のこと。1本なら「ワンマーク」2本なら「ツーマーク」です。
オープン新しく陣地を獲得すること。相手がオープンしたら「ナイスオープン!」と声がけしてあげましょう。
クローズ相手の陣地を潰すこと。相手がクローズしたら「ナイスクローズ!」と声がけしてあげましょう。
プッシュ自分の陣地にダーツを投げて点数を加点すること。
オーバーキル200点以上の点数差がつくこと。これ以上の加点がされなくなる。
キープ同じシングルナンバーに3本連続で入れること。
スリーインアベッド同じトリプルエリアに3本連続で入れること。
TON80T20に3本連続で入れること。
ホワイトホース全て別のトリプルエリアに3連続で入れること。

クリケットでよく使われる用語をまとめて紹介します。

スリーインアベッド、TON80、ホワイトホースは、アワード解説で詳しく紹介しています。

気になった方は、ぜひ合わせてご覧ください。

→アワードの特徴・難易度を徹底解説

【勝ち方解説】クリケットの戦略とセオリー

ダーツのクリケットの戦略とセオリーを解説

クリケットは戦略が重要なゲームです。

ただし、ほぼセオリーが確立されています。

実際に、ダーツプロ同士の戦いでもセオリー通りに試合が進むことが多いですね。

そんな知っているだけで勝ちやすくなるクリケットの基本戦略・セオリーを紹介します。

なよ

セオリー自体はシンプルで簡単なので、この記事で覚えてしまいましょう!

戦略1. 高い点数順に狙う

クリケットは高い点数の陣地を確保した方が強いです。

そのため、高い点数順に狙っていくのが基本戦略です。

具体的には以下の順番で狙いましょう。

20→19→18→17→16→15→ブル

高い点数の陣地は加点も大きいため、点数の乗せ合いになった時に有利です。

例えば20と15で戦った場合は、かなり大きな差がつきます。

  • 20を3本入れると60点
  • 15を3本入れると45点
  • 15点の1本分の差がつく!
なよ

よほどのことがない限り、この順番で狙えばOKです。

戦略2. ブルは最後に狙う

なぜ最初にブルを狙わないの?

このように疑問を持つ人もいるかもしれません。

実はクリケットにおいて「ブル」はあまり強いナンバーではありません。

理由は2つあります。

  • セパレートブルが採用されているから
  • 1本でオープンできないから

それぞれ解説します。

クリケットはセパレートブルが採用されている

クリケットではセパレートブルが採用されます。

セパレートブルとは、ブルの中心(インナーブル)とブルの外側(アウターブル)で点数が違うルールです。

インナーブルが50点でアウターブルが25点です。

つまり、非常に小さなインナーブルに入れないと50点の高得点を取ることができません

仮に50点を取ったとしても、T20が60点なので点数勝負に負けてしまいます。

→ファットブル・セパレートブルの詳細

ブルは1本でオープンができない

クリケットでは、アウターブルがシングル扱いで、インナーブルがダブル扱いです。

20〜15のナンバーはトリプルに入れば、たった1本でオープンすることができます。

しかし、ブルは最低でも2本使わないとオープンできません

この1本の差が命取りになることがあります。

そのため、ブルは最後に余裕がある状態で狙いに行くのが理想的な動きになります。

戦略3. 相手よりも常に高い点数をキープする

クリケットの一番大切な戦略が「相手よりも常に高い点数をキープする」です。

正直、初心者の方はこれだけ覚えて帰ってください。

これを意識するだけでも、勝てる確率は飛躍的に上昇します。

具体的に言うと、自分の陣地をオープンしたらまずは加点することが大切です。

相手よりも常に高い得点をキープする手順
  • 自分の陣地をオープンする
  • 陣地にさらにダーツを投げて加点する
  • 相手と点数差をつける
  • 相手の陣地のクローズを狙う
  • 相手が陣地を持っていなければ、点数の高いナンバーのオープンを狙う

クリケットは最終的に制限ラウンドが終了した時点で点数が高い人が勝者です。

常に相手よりも点数を高くキープしておくことが、そのまま勝利につながります。

なよ

ダーツ初心者は加点を疎かにする人が多いです。
ぜひ相手との点数差を気にしてみてください。

攻めのクリケットと守りのクリケット

相手との点数差は具体的にどれくらいの点数差が良いのでしょうか?

この点数差こそがクリケットの一番頭を使う部分と言えるでしょう。

言うならば、「攻めのクリケット」と「守りのクリケット」という戦略が考えられます。

「攻めのクリケット」点数差が少なくてもすぐにクローズ

攻めのクリケットは、少しでも相手よりも点数が高くなった時点で、すぐに次の一手を打ちます。

攻めクリケットのメリットは、うまく決まれば相手との差をどんどん広げることができる点です。

早い段階で高得点のナンバーを自分の陣地にできて、試合展開が有利になります。

一方で、点数差が少ないので、相手に逆転される可能性も高くなるというデメリットがあります。

なよ

スピーディーな試合展開になるので、短期決戦になりやすいです。

「守りのクリケット」点数が100点以上ついてからクローズ

守りのクリケットは、十分に点数差がついてきて余裕が出てきた段階で、次の一手を打ちます。

具体的には100点程度の差をつけるのが良いでしょう。

守りのクリケットのメリットは、リスクを少なく勝つ確率を上げられる点です。

一方で、長期戦になりやすく集中力勝負になりがちなのがデメリットです。

なよ

初心者が本気で勝ちたいなら、守りのクリケットの方が勝つ確率は高くなるよ。

戦略4. シングルを確実に狙う

初心者におすすめのクリケットの戦略は、「シングルを確実に狙うこと」です。

クリケットはトリプルの1発で大きな点数を稼いだり、一発逆転できる華があります。

ただ、小さなトリプルは狙うのが難しく、運が悪いと全く入らないことも…。

実はターゲットが大きなシングルを確実に狙った方が勝率が高くなります。

トリプルは、どうしてもピンチの時や、一発逆転をしないと勝てない時だけ狙うのが良いでしょう。


以上がクリケットの勝つための基本戦略です。

もちろん、戦略に正解はありません。

相手の意表をつくために、セオリーから外れた一手を打つこともあります。

ただ、ダーツ初心者はセオリー通りに投げた方が勝てる確率は絶対に高まります。

なよ

ぜひ、最初はセオリーを意識して投げてみてください!

クリケットの練習方法

ダーツのクリケットの練習方法

クリケットはどうやったら上手くなるの?

クリケットの練習方法を教えて!

というコメントが多かったので、クリケットの練習方法も紹介します。

ブル練習が一番

まずはブルを狙う練習が一番重要です。

クリケットではブルを狙う優先順位は低いですが、そもそもブルはダーツの基本です。

ブルをしっかり狙えるからこそ、クリケットで縦横無尽に切り替わるターゲットに対応できます。

カウントアップやゼロワンを利用して、ブルの精度を高めていきましょう。

シングルに3本入れる練習

肝心のクリケットの練習方法は、シングルにきっちりと入れる練習がオススメです。

おすすめの練習方法は以下の通り。

クリケット練習
  • 1人でスタンダードクリケットをプレイ
  • S20を狙う
  • 目標本数に入れたらS19を狙う
  • 目標本数を入れたらS18を狙う
  • 目標本数を入れたらS15を狙う

自分で目標の本数を決めてシングルを狙い、全てのクリケットナンバーを攻略できるようにします。

初心者の目標は2本がおすすめです。

3本中2本シングルに入ったら、次のターゲットに移動してください。

慣れてきたら3本中3本入れることを目標にプレイしてみてください。

シングル3本に安定して入れば上級者

クリケットではシングルに安定して入れ続ければ上級者になれるのを知っていますか?

ダーツ上級者として言われる「Aフライト」のクリケットの平均点は2.9マークです。

→参照:ダーツのレーティング表

つまり、3本投げて3本シングルに入れられれば、Aフライト級の実力です。

それだけシングルを安定して狙い続けるのも難しいとも言えます。

最初は無理にトリプルを狙わずにシングルをきっちり狙うことを意識しましょう。

闇雲にトリプルを狙うよりも、上達速度が速いですよ。

クリケットカウントアップを使う

ダーツのクリケットカウントアップの画面

クリケットの練習として、クリケットカウントアップも人気です。

クリケットカウントアップは、クリケットナンバーを順番に狙う練習用ゲーム。

次々に狙うターゲットが変わるので、難易度が高めなゲームです。

最初はシングルを狙って、自己ベストを更新することを目標にしてみてください。

クリケットカウントアップの300点が、普通のカウントアップの500点と同じくらいの難易度です。

なよ

まずは300点を目指して投げてみよう!

まとめ:ダーツのクリケット

ダーツのクリケットゲームのまとめ解説

以上、今回はダーツゲームの王道「クリケット」を解説しました。

クリケットには、多彩な戦略と様々なターゲットを狙う楽しさがあります。

本記事で紹介した戦略を使って、ぜひプレイしてみてくださいね。

最後に今回の内容をまとめます。

クリケットまとめ
  • クリケットは陣取りゲーム
  • 点数の高い順に狙うのがセオリー
  • ブルは最後に狙うのがおすすめ
  • 常に相手よりも高い点数をキープするのがコツ
なよ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

このブログでは、クリケット以外のダーツゲームを解説した記事も用意しています。

興味があれば、こちらも合わせてご覧ください。

→ダーツゲームを種類別に完全攻略

目次