現役ダーツプロ&ダーツバー店員の「なよ」です。
本記事では、ダーツの点数・得点の仕組みを解説します。
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ダーツの点数の計算方法は?
ブルの点数は何点?
トリプル20を狙わない理由は?
これらの疑問を解決します。
初めてダーツをやる時に必ずぶつかる「ダーツの得点の謎」。
僕も初めてダーツをやった時は、得点の意味が全く理解していませんでした。
友人の言われるがままに投げていた思い出があります。
本記事では、ダーツで恥をかかないためのダーツ得点の基本と、一歩踏み込んだダーツ得点のルールをお伝えします。
![真なよダーツ。管理人「なよ」](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/02/shin-nayo-icon.jpg)
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詳しいプロフィール
- ダーツ歴6年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
ダーツバーで初心者にダーツを教えていた筆者が書いたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【30秒解説】ダーツ点数の基本的な仕組み
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ダーツボードの基本的な点数の仕組みを紹介します。
一見すると複雑そうなダーツボードですが、実は非常にシンプルです。
以下の3つのエリアに分類できます。
- シングルナンバー
- ブル
- ダブル・トリプル
それぞれサクッと解説します。
1. シングルナンバー
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ダーツボードの周りには1〜20の数字が描かれていますね。
この数字が単純に得点になります。
例えば、20と描かれている下のエリアが20点、6と描かれている左のエリアが6点です。
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これをシングルナンバーと言います。
2. 真ん中「ブル」の点数は50点
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ダーツボードの真ん中を「ブル」と呼びます。
ブルの点数は50点です。
ブルは2つのパーツに分かれていますが、どちらも50点と考えてOKです。(詳細は後述します。)
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基本的にはブルを狙うのがダーツのセオリーです!
3. ダーツのダブルとトリプル
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ダーツボードの外側と内側に赤と緑のエリアがありますね。
これはダブルリングとトリプルリングです。(略してダブル、トリプルと呼ばれます)
外側のダブルはシングルの得点が2倍になります。
内側のトリプルはシングルの得点が3倍になります。
例えば、20点のダブルなら20×2=40点。20点のトリプルなら20×3=60点ですね。
全てのナンバーでダブルとトリプルの点数を計算しておくと、勉強になりますよ!
ダーツのダブル・トリプル得点表
シングルナンバー | ダブル | トリプル |
---|---|---|
20 | 40 | 60 |
19 | 38 | 57 |
18 | 36 | 54 |
17 | 34 | 51 |
16 | 32 | 48 |
15 | 30 | 45 |
14 | 28 | 42 |
13 | 26 | 39 |
12 | 24 | 36 |
11 | 22 | 33 |
10 | 20 | 30 |
9 | 18 | 27 |
8 | 16 | 24 |
7 | 14 | 21 |
6 | 12 | 18 |
5 | 10 | 15 |
4 | 8 | 12 |
3 | 6 | 9 |
2 | 4 | 6 |
1 | 2 | 3 |
基本的な点数のルールは以上になります。
一度まとめます。
- 通常のシングル得点は1〜20点
- 真ん中はブルと呼び、得点は50点
- ダブル、トリプルに入ったら点数を2倍、3倍にする
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ダーツボードの基本的な仕組みはこの3つ!
意外とシンプルで簡単ですね!
これだけを知っていれば、ゼロワンやカウントアップで困ることはありません。
クリケットだけ少しルールが特殊なので、クリケットについて知りたい方は解説記事をご覧ください。
ダーツの最高得点はT20!
![ダーツの最高点はT20である](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/08/darts-high-score.jpg)
![ダーツの最高点はT20である](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/08/darts-high-score.jpg)
ダーツの得点ルールを理解すると一つ気づくことがあります。
それは、ダーツの最高得点はブルではないということ。
ダーツの最高得点は、トリプル20の「60点」です。(以下、トリプル20をT20と表記します)
つまり、1ラウンド(ダーツ3本)の最高得点は180点です。
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ダーツの真ん中が最高得点にならないんだ!
と、僕も初めて知った時は驚きました。
むしろ、ブルの50点は、T19、T18、T17にも点数で負けます。
ブルは5番目に高いターゲットということですね。
T20を狙ってはいけない理由
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T20が最高得点なら、ブルよりもT20を狙った方が良いのでは?
勘の良い人なら、そう思いますよね。
しかし、実際にはみんなブルを狙って投げています。
実は、T20を狙ってはいけない理由が隠されているのです。
理由1. T20は非常に小さい
ブルとT20をよく見比べると、T20は非常に小さいことがわかります。
ブルとT20の大きさの差は約2倍。
狙う的が小さいほど難易度が跳ね上がるのは理解できると思います。
これがT20を狙ってはいけない理由の1つです。
理由2. ミスをした時のリスクが大きい
T20はブルに比べて、ミスをした時のリスクが大きいです。
ブルを狙ってミスをすると、どこに刺さるかは全くわかりません。
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1〜20点のどれかに刺さると考えると、ミスをした時の平均点は10点です。
一方、T20は1点と5点のエリアに挟まれています。
ダーツボードは上手くできていて、高い点数エリアの周辺は低い点数エリアが配置されています。
そのため、T20を狙ってミスをすると低い点数になりやすくリスクが高いと言えます。
これがT20を狙ってはいけない2つ目の理由です。
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ダーツの基本は「ブル」!
真ん中をしっかりと狙うことがコツです。
【ダーツ点数の裏ルール】セパレートブルとファットブル
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ダーツのブルは基本50点ですが、ルールによっては例外もあります。
そのルールとは「セパレートブル」。
略してセパブルと呼ばれています。
セパレートブルについて深掘りして解説しますね。
セパレートブルとは?
![ファットブルとセパレートブルの点数ルール解説](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/08/bull-2type.jpg)
![ファットブルとセパレートブルの点数ルール解説](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/08/bull-2type.jpg)
セパレートブルとは、ブルの点数を2つに分けるルールです。
セパレートブルでは、以下の点数になります。
- 1番ど真ん中のブル(インナーブル):50点
- 外側のブル(アウターブル):25点
ちなみに、冒頭で紹介したブル全体が50点のルールは「ファットブル」と言います。
セパレートブルではブルを狙わない
セパレートブルが適用されていると、ブルを狙う価値は地に落ちます。
なぜなら、インナーブルの大きさはT20よりも遥かに小さく、1/3ほどの大きさだからです。
つまり、セパレートブルではT20を狙った方が得点の期待値が高いので、みんなT20を狙います。
ダーツプロ団体によってルールが違う
現在、日本のダーツ大会ではファットブルとセパレートブルが混在しています。
例えば、プロ団体のパーフェクトでは、セパレートブルが基本です。
プロ団体「ジャパン」では大会によってセパレートブルとファットブルが変わる変則ルールが使われています。
また、女子プロの試合ではファットブルが主流です。
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セパブルとファットブルを見分けると、より試合観戦を楽しめます。
セパレートブルとファットブルの歴史
![セパレートブルとファットブルの歴史](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/08/bull-reason.jpg)
![セパレートブルとファットブルの歴史](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/08/bull-reason.jpg)
なぜ、セパレートブルとファットブルの2種類のルールがあるのでしょうか。
理由は、僕たちがやっているソフトダーツの元ネタが「ハードダーツ」だからです。
ハードダーツは麻のダーツボードに、針のダーツを使って投げるタイプのダーツですね。
実はハードダーツではセパレートブルが主流なのです。
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ダーツはもともとT20を狙う競技でした。
ソフトダーツはファットブルを推進
ソフトダーツはファットブルが基本ルールとして開発されました。
ソフトダーツは、あえて難易度を下げて普及させるという意図がありました。
そのため、ファットブルの方が都合が良かったのでしょう。
実際に、ブルを狙う方が感覚的にわかりやすいですし、ビジュアル的にも華やかです。
ファットブルは、日本でソフトダーツは人気を獲得することができた一つの理由ですね。
「パーフェクト」がセパレートブルを採用
![ダーツのプロ団体パーフェクト](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/06/darts-pro-perfect.jpg)
![ダーツのプロ団体パーフェクト](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/06/darts-pro-perfect.jpg)
長らくソフトダーツではファットブルが主流でした。
そんな中、プロ団体「パーフェクト」がセパレートブルを大会で採用を始めます。
以前までは、701(701点を先に0点にした方が勝ちのゲーム)がポピュラーなゲームでした。
パーフェクトは「501×セパレートブル」という、ハードダーツの公式ルールにグッと近づけたのです。
パーフェクトがこの形式を採用した真意は以下の2点が推察できます。
- 他団体と差別化を図った
- ハードダーツ進出の布石としての一手
何はともあれ、ソフトダーツのルールを広げた功績は大きいですね。
セパレートブルとファットブルはどちらが良い?
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セパレートブルとファットブルのどちらが良いの?
この質問をいただくことがあります。
結論、どちらにも良いところがあります。
ファットブルは初心者でも取っ付きやすいシンプルなルールが魅力です。
また、トッププロ同士が戦うと1投も外せない極限の緊張感があります。
一方のセパレートブルは難易度がグッと上がります。
セパレートブルなら、上級者になっても「入った!外れた!」のワクワク感があります。
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ダーツに慣れてきたらセパレートブルにも挑戦してみてくださいね!
まとめ:ダーツの得点の基本と応用
![ダーツの得点と点数ルールのまとめ](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/08/darts-score-summary.jpg)
![ダーツの得点と点数ルールのまとめ](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/08/darts-score-summary.jpg)
以上、ダーツの得点の基本と、応用のセパレートブル・ファットブルについて解説しました。
今回の得点ルールの基本さえ覚えておけば、ダーツで恥をかくことはありません。
サクッと覚えて、ダーツを楽しみましょう!
最後に、今回の内容をサクッとまとめます。
- 通常のシングル得点は1〜20点
- 真ん中はブルと呼び、得点は50点
- ダブル、トリプルに入ったら点数を2倍、3倍にする
- セパレートブルでは、ブルは25点と50点に分かれる
また、当ブログではダーツのゲームをわかりやすく解説した記事も用意しています。
人気ゲームのルールまで知っておけば、完璧です。
興味がある方は読んでみてください。
![](https://nayo-darts.com/wp-content/uploads/2023/10/darts-game-300x300.jpg)
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最後までお読みいただきありがとうございました!