現役ダーツプロ&ダーツバー店員の「なよ」です。
本記事では、ダーツのカウントアップ(COUNT UP)のルールを解説します。
カウントアップのルールやコツは?
カウントアップの目安や平均を教えて!
カウントアップの最高得点は?
これらの疑問に答えます。
ダーツを真面目に練習している人が、100%お世話になるゲームが「カウントアップ」です。
僕自身、最もプレイした数が多いゲームだと断言できます。
本記事では、カウントアップの基本的なルールから、深掘りした知識までお伝えします。
この記事でダーツ上達のためのカウントアップが全て理解できるように書いたので、ぜひ参考にしてください。
詳しいプロフィール
- ダーツ歴6年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
【30秒でわかる】ダーツのカウントアップのルール
ゲーム名 | カウントアップ |
勝利条件 | 最終的に点数が一番高い |
プレイ人数 | 1〜4人(ダブルス可) |
ラウンド数 | 8ラウンド |
ブルの点数 | ファットブル(50点) |
難易度(Max5) |
カウントアップは、ダーツの中でも最もシンプルなゲームです。
シンプルなゲームということもあり、練習用のゲームとして人気があります。
逆に、大会などでは採用されることは、ほぼありません。
全8ラウンドを投げる
ダーツでは1ラウンドに連続で3本のダーツを投げます。
カウントアップは、全8ラウンドと定められています。
つまり、3本×8ラウンド=24本のダーツを投げるゲームということですね。
勝利条件は最も高い点数をとる
カウントアップの勝利条件は合計で最も高い点数を取ることです。
基本的なセオリーは、ひたすらダーツボードの中央(ブル)を狙い続けることです。
初心者のうちは500点を目標に投げてみてください。
練習用のゲームとして大人気
カウントアップは練習用のゲームとして非常に人気があります。
1人で初心者から上級者まで狂ったようにカウントアップを繰り返している人も多いですね。
合計得点がそのまま目標になるので、練習として使いやすいからです。
基本はブルを狙うゲームですが、トリプルの練習にも使える汎用性も練習用ゲームとして人気の秘密です。
カウントアップの基本戦略とコツ
カウントアップで高得点を取りたい!
あいつに負けたくない!
そんな人のために、カウントアップの基本的な戦略と、高得点を出すコツを解説します。
コツ1. 基本はブルをひたすら狙う
カウントアップではダーツボードの中心「ブル」を狙いましょう。
ブルの得点は50点と高く、ターゲットの大きさも意外と大きいです。
ブルよりも点数の高いトリプルを狙いたがる人もいますが、オススメしません。
トリプルの面積はブルの面積の約半分だからです。
入る確率が低いので、ブルを狙った方が高得点が出せる期待値は高くなります。
ちなみに、得点について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
コツ2. 左下のトリプルを狙うのもアリ
ブルに全然入らない…
今日は絶対に負けたくない…
という人は、ダーツボードの左下トリプルを狙うと良いです。
左下ゾーンは点数が高いエリアが多く、得点の期待値が高いからです。
19のトリプルに入れば、57点とブル以上の点数を叩き出すことも可能。
基本はブルを狙いますが、覚えておくと色々と使えますよ。
【レベル別】カウントアップの目標点数|何点からうまい?
カウントアップの目標点数は人によって変わります。
初心者、中級者、上級者の3パターンに分けて、カウントアップの目標点数を考えてみました。
初心者の目標点数は500点
初心者の目標点数は500点が良いでしょう。
まずは最高得点が500点を超えるように投げてみてください。
慣れてきたら、毎回500点以上をキープできるように練習してみてくださいね。
500点と言えば、毎ラウンド1回ブルに入れば突破できます。
毎回1本ブルに入れることができると、周りから「ダーツ上手い!」と思われますので頑張ってみてください。
中級者の目標は平均640点
500点を安定してキープできるようになったら、中級者と言って良いでしょう。
中級者の目標は平均640点。最高得点880点以上です。
640点はダーツ上級者のラインと言われるAフライトの基準です。
また、最高得点880点は毎ラウンドブルに2回入れ続ける必要があり、難易度が高いです。
中級者のあなたなら目指せるレベルですので、ぜひトライしてみてください。
上級者の目標は1000点越え
Aフライト以上の上級者のあなたの目標は、最高得点1000点越えを目指しましょう。
ダーツを本気でやっている人はカウントアップ1000点以上を目指す人が多いです。
999点と1000点の間には大きな差があるように感じてしまいますよね。
ちなみに、1000点はハットトリック4回、ロートン4回で達成することができます。
安定してハットトリックに入れなくてはならないので、非常に難易度が高いです。
ぜひ挑戦してみてください。
さらに細かく目標点を決める
ダーツ上達のためには、自分のレベルを正確に把握することが大切です。
また、背伸びしすぎない目標を立てることもポイント。
レーティングを把握して、次のレベルを細かく知っておくことで、上達速度が上がります。
ぜひ、もっと細かく目標点を知りたいという人は、レーティングの記事をご覧ください。
カウントアップの最高得点の深い話
カウントアップをやっていると、最高得点は何点なんだろう?と誰しもが考えると思います。
最高得点については、色々と知っておいてほしい知識があります。
この章ではどこよりも詳しく「カウントアップの最高点」について解説します。
カウントアップの最高得点は1440点
カウントアップの最高得点は1440点です。
60点×3本×8ラウンド=1440点
ダーツボードの中で最も点数が高い20のトリプルに全て入れると達成することができます。
カウントアップの現実的な最高得点は1200点
確かに、カウントアップの最高得点は1440点ですが、あくまでも理論値です。
基本的にカウントアップでは、ブルを狙い続けてブルパーフェクトを狙います。
ハットトリックを8ラウンド連続で続けるということですね。
50点×3本×8ラウンド=1200点
つまり、この1200点が現実的なカウントアップの最高得点と言えます。
実際に1200点は日本のトッププロは達成している人も多いです…!
1440点を狙わない理由
日本のトッププロでも1440点を出したというのは聞いたことがありません。
みなさん1200点で満足します。
なぜなら、1440点を目指す必要がないからです。
とにかく難易度が高い
世界的にはダーツで最もポピュラーなゲームは501です。
501は点数を減らしていき、先に0点にした人が勝ちのゲームです。
501は最速で3ラウンドで終了します。
3ラウンドで終わらせることを9ダーツと言い、達成すると賞金が出るレベルに難しいです。
一方のカウントアップは合計で8ラウンドあります。
この時点でカウントアップで1440点を出すことがいかに難しいか分かります。
カウントアップは大会の正式種目ではない
カウントアップは大会の正式種目ではありません。
カウントアップの最高得点がいかに高くても、自慢できることくらいしか役に立ちません。
これらの理由からダーツプレーヤーは1440点を目指すことはありません。
ちなみに漫画「ハンターハンター」のキルアは6歳で1440点を出したそうです。
彼に言わせると暗殺修行の初歩らしいので、暗殺業界で生きていきたい人は1440点を目指してみてください(笑)
1440点を出すことは本当に不可能か?
現実世界で1440点を出すことは本当に不可能なのか?と聞かれると悩ましいところ。
例えば、世界トップクラスの選手「マイケルヴァンガーウェン」。
彼は1試合中に9ダーツを2回決めたこともある伝説のプレーヤーです。
しかも、彼が投げているのは、ソフトダーツよりも的が小さいハードダーツです。
ガーウェンが真面目に取り組んだら1440点を出すことは可能な気がしてきます。
日本人プロも目指していないだけで、本気で取り組めば1440点を出すことができる人もいるかもしれませんね。
たまにダーツマシンのランキングで1440点の人を見かけますが、おそらくは不正でしょうね…。
カウントアップのリアルな世界記録
現在、公式記録としてカウントアップの最高得点を出した選手は誰なのでしょうか?
いろいろ調べてみましたが、不正もあり得る世界なので判断が難しいです。
なるべく公式記録を選んだ結果「大和久明彦」「勝見翔プロ」が最高得点だと思います。
大和久プロ、勝見プロの最高得点は1360点です。
ダーツの難しさを知っている人ならば、震え上がる点数。
1360点と言えば、8ラウンド中の5回はTON80を決めている計算になります。
公式記録でなかったら、本当なの?と疑ってしまうレベルですよ。
これ以上のカウントアップの点数を知っている人がいたら報告ください!
まとめ:ダーツの基本「カウントアップ」
以上、ダーツの「カウントアップ」のルールや知っておきたい知識を解説しました。
今回の内容を覚えておけば、カウントアップで困ることはありません。
シンプルなゲームですので、一人練習はもちろん、初めてダーツをやる人にもオススメですよ。
最後に、今回の内容をサクッとまとめます。
- 得点が一番高い人が勝利
- 3本×8ラウンド投げる
- ブルに投げるのがセオリー
- 初心者は500点を目指そう
- 最高得点は1440点
最後までお読みいただきありがとうございました!
このブログでは、カウントアップ以外のダーツゲームを解説した記事も用意しています。
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