現役ダーツプロ&ダーツバー店員の「なよ」です。
本記事では、自宅でダーツをするために必要な「騒音対策」を解説します。
自宅でダーツはうるさいの?
ダーツの音を抑える方法は?
隣人からの苦情が怖い…。
こんなお悩みを解決します。
音が心配で、家投げを躊躇している人も多いのではないでしょうか?
事実として、音の対策をしないで家投げダーツをしていると、苦情が来る可能性が高いです。
ダーツボードによっては、瞬間的に犬の鳴き声レベルの音が発生します。
何も考えないで、適当にダーツボードを設置すると隣人トラブルになる恐れもあるでしょう。
本記事では、家投げダーツで最も大切な「騒音対策」の極意をお伝えします。
この記事を参考に対策すれば、誰でも安心して家ダーツを楽しむことができます。
この記事は家投げ歴6年で、たくさんの方の家投げをサポートした僕が書いたので、ぜひ参考にしてください。
詳しいプロフィール
- 家投げ歴6年
- ダーツバー勤務2年
- ダーツプロライセンス所有
- ダーツライブマイスター所有
- 最高月間15万アクセスのダーツブログ「なよダーツ。」管理人
今すぐ静かなダーツボードが知りたい!という方にオススメのボードは以下の2種類です。
ソフトボードではトップクラスの静音性を誇るボード。
パテを詰めてさらに静音性を高めることができます。
一軒家は騒音の心配をしなくてOK!
結論から言うと、音を気にせずに家投げができるのは一軒家です。
一軒家にお住まいの方は、自由にダーツボードを選ぶことができます。
自由に選べるなら、スマホと接続ができる「ダーツライブホーム」がオススメです。
家にいながら、本格的なダーツ練習ができますよ!
アパート・マンションに住んでいる人は構造をチェック
アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる人は、建物の構造をチェックしてみてください。
集合住宅には下記の4つの構造があります。
- 鉄筋コンクリート(RC)
- 鉄骨
- 軽量鉄骨
- 木造
鉄筋コンクリートは防音性能が高く、音対策をしなくても特に問題にならない人も多いです。
その他の構造の場合は、音対策をする必要があることが多いです。
契約書などに建物の構造は記載されているので、一度チェックしてみてください。
新しい建物は防音性能が上がっているは本当?
最新の建物は防音性能が上がっている!
木造でも音を気にせずにダーツができる!
こんな噂を聞いたことがある人もいるかもしれません。
本当かどうか、不動産のプロに聞いてみました。
結論を言うと、最新の建物でも木造、軽量鉄骨、鉄骨は防音対策が必要です。
床の防音性能は向上している
新しい建物は確かに、床の防音性能が上がっています。
最新の床建材は防音性に優れた素材が使われることが多く、建物の上下の音は軽減されました。
足音や、物の落下音に強くなっています。
壁の防音性能は変わっていない
一方で、壁の防音性能は最新の建物でも変化していません。
壁と壁の間が空洞であることは変わらないからです。
鉄筋コンクリートだけは、壁と壁の間にコンクリートが流し込まれているので防音性能が高いです。
木造、軽量鉄骨、鉄骨の集合住宅は音対策が必要!
ダーツで発生する3大騒音
家でダーツを投げて発生する音は3種類あります。
- ダーツが刺さる音
- 足音
- その他の音
この中でも、ダーツが刺さる音と足音の対策が重要です。
この2つを対策すれば、ノークレームで安心して家ダーツを楽しめます。
ここからは、それぞれの音と対策方法について解説していきます。
ダーツの「刺さる音」対策
ダーツで1番気になる音は、ダーツがボードに刺さる音です。
電子ダーツボードで有名な「ダーツライブホーム」の音の大きさを実際に調べました。
すると、瞬間的に80〜90dBほどの音が発生していることが分かりました。
この音の大きさは、管楽器や犬の鳴き声に匹敵します。
そんな厄介なダーツが刺さる音を軽減する方法は以下の5種類。
- 静音性の高いダーツボードを選ぶ
- ダーツボードを改造する
- 吸音パネル・遮音シートを活用する
- 軽いダーツを使う
- 力任せに投げない
それぞれ詳しく解説します。
対策① 静音性の高いダーツボードを選ぶ
刺さる音を小さくするには、静音性の高いダーツボードを選ぶのが確実です。
音の大きさでダーツボードを比較すると以下の通りになります。
電子ソフトダーツボード > 普通のソフトダーツボード > ハードダーツボード
それぞれのダーツボードで静音性能が高いオススメのダーツボードを紹介します。
静音性の高い電子ダーツボード
静音性能の高い電子ダーツボードは「VダーツH4L」です。
VダーツH4Lは6万円クラスの家庭用では最高級ボードとして有名です。
柔らかいセグメントでダーツを受け止め、音を軽減するしっかりとした構造をしています。
ダーツライブホームと比べて37.5%音が小さい実験結果がでました。
電子ボードの中では静かなVダーツH4Lですが、やはり音は大きめ。
家の壁が薄いと感じている人や、夜間も練習したい人には不向きです。
静音性の高いソフトダーツボード
静音性の高いソフトダーツボードとしてオススメなのは「ダーツライブゼロボード」です。
柔らかいセグメントと、たっぷりのクッション材で、ソフトボードの中では最高の静音性能を誇っています。
壁が極端に薄くない集合住宅なら、夜でも使えるレベルです。
静音性の高いハードダーツボード
麻でできたハードダーツボードは全般的に静かです。
過去の実験では、ハードダーツボードの音はソフトダーツボードの音の1/8という結果が出ました。
音が心配な方はハードダーツボードを検討すると良いでしょう。
ソフトダーツの練習にも使える
よく誤解されていますが、ハードダーツボードはソフトダーツの練習にも使えます。
ソフトチップでも普通に刺さるので安心してください。
ただ、ソフトチップで投げると、ハードダーツボードの劣化が早くなります。
長持ちさせたい人は「コンバージョンポイント」を用意しておくのがベターです。
ハードダーツボードの規格に注意
ハードダーツボードの公式規格は13.2インチです。
しかし、ソフトダーツと同じ規格の15.5インチのボードも存在します。
ソフトダーツの練習がしたい人は15.5インチの「エンブレムクイーン
あえて13.2インチで、ハードダーツの難易度に慣れるのもアリです!
対策② ダーツボードを改造して静音化する
ソフトダーツボードは、改造して静音化を狙う人もいます。
ダーツボードを分解して、セグメント裏に音を吸収する素材を詰めます。
- 食器洗い用のスポンジ
- エアコンの修理に使うパテ
上記の素材が人気です。
エアコン用のパテが効果的
エアコンの修理に使うパテは音の遮音性能が高く効果抜群です。
実際にパテを使ってダーツライブゼロボードの静音化を行った結果、37%の騒音カットに成功しました。
詳しい方法はこちらの記事で紹介しています。
対策③ 吸音パネル・遮音シートを使う
音を吸収したり、遮断してくれる「吸音パネル・遮音シート」を利用する方法もあります。
壁に貼るタイプなら、壁紙感覚で手軽に導入ができます。
隣の部屋への音が心配な方は、気になる部分に貼ると良いでしょう。
ダーツボードの裏の壁に貼っておくと安心です。
対策④ 軽いダーツを使う
軽いダーツを使うことも音を軽減する一つの手。
重いバレルほどダーツの刺さる音は大きいからです。
軽いダーツは投げ方の練習になる
軽いダーツを投げるのは難しいので、練習に向いています。
力を抜いて、綺麗に投げないと、うまく飛びません。
軽いダーツをうまく飛ばせるスローは、普段のダーツを投げる時にも必ず役に立ちますよ。
軽いステンレス製のダーツは価格も安いです。
1本持っていても損はありません!
対策⑤ 力任せに投げない
力任せに投げないことも、音を抑える上で大切です。
矢速が早いほど発生する音は大きくなります。
いつもよりも力を抜いて投げることも騒音対策に繋がります。
ダーツに矢速は不要?
プロの選手を見る限り、ダーツに早い矢速は必要ないです。
ダーツの神様フィルテイラーの矢速は18km/時くらいで、優しく投げることの大切さが分かります。
普段は力一杯投げる人も、優しく投げることを意識すると良い練習になるかもしれません。
ダーツの「足音」対策
次に解説するのは、足音です。
実はダーツが刺さる音と同じくらい苦情なりやすい足音。
ダーツはダーツボードとスローラインの間を往復するので、必然的に足音が発生します。
集合住宅で下の階に住民が住んでいる人は要注意です。
僕の知人は静かなダーツボードを使っていましたが、足音でクレームを受けました…。
そんな足音を軽減する方法は下記の2つ。
- ダーツマットを敷く
- スリッパを履く
それぞれ解説します。
対策① ダーツマットを敷く
ダーツマットは足音を抑える効果があります。
他にもスローラインの代わりになり、ダーツの落下から床を守る役割もあります。
各ブランドがダーツマットを発売しているので、かっこいいデザインも多いです。
ダーツライブのマットをおけば、まるで外投げしているような本格的な家投げになりますよ。
省スペースならジョイントマット
ダーツマットは意外と場所をとります。
省スペースにしたい人は、ジョイントマットがおすすめ。
スポンジ製や布製もあり、導入コストも安価です。
ただ、足音を防止するには、防音性能に特化した高機能マットを選んだ方が良いでしょう。
対策② スリッパを履く
スリッパは足音を軽減できる手軽な方法です。
足音の大きな原因である、「かかとが床についた時の音」をスリッパが吸収してくれます。
足音対策でスリッパを履く人は、以下の2つのポイントに注目してみてください。
- クッション材が詰まった厚めのスリッパ
- かかとが覆われるルームシューズタイプ(パタパタ音がしない)
スリッパの他にも、ダーツの練習効率を上げてくれる「履き物」について書きました。
ダーツの「その他の音」対策
他にもダーツをプレイしていると音が発生します。
優先度は低いですが、これらも対策していくと安心です。
スタンドとボードの干渉音
ダーツが刺さる衝撃で、ダーツボードとダーツスタンドの干渉音が発生することがあります。
ダーツボードに適したダーツスタンドを選ぶことが対策になります。
また、正しい設置方法でスタンドに設置することも重要です。
ダーツスタンドとボードの間にクッション材を挟むのも効果的です。
ダーツの落下音
ダーツは弾かれて落下することがあります。
落下音もバカになりません。
ダーツボードの下は念入りに、クッション製のある素材で保護をしましょう。
落下したダーツは普通に床に刺さります。
床のダメージ防止としても重要です。
ダーツの電子音
電子ダーツボードなら、スマホに繋げることで音を楽しむこともできます。
ブルの音やアワードの音はテンションが上がりますよね。
スピーカーを繋げて、モニターを用意すれば、大迫力の家投げ環境が整います。
スピーカーを繋げる際には、時間帯に合わせて音量を調節すればOKです。
まとめ:「うるさくない」家投げダーツ
以上、自宅ダーツの騒音を詳しく解説しました。
集合住宅に住んでいる人は音の対策が必須です。
クレームが来ないかビクビクしながら投げるよりも、しっかりと対策をして家ダーツを楽しんでください。
最後に、今回の内容をまとめます。
- 静音性の高いボードを選ぶ
- ダーツボードを改造する
- 吸音パネルを使う
- 軽いダーツを使う
- 力任せに投げない
- ダーツマットを敷く
- スリッパを履く
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
オススメ静音アイテム
この記事で紹介したオススメの静音アイテムをまとめました。
ダーツライブゼロボード
静音ボードといえばダーツライブゼロホーム。
ソフトダーツ派は必ずチェック。
ハードダーツボード
時間を気にせずにダーツをしたいなら、ハードダーツボードも候補になります。
ハードダーツならではの魅力もあるので楽しいですよ。
エアコン用パテ
ダーツボードを分解してセグメントにパテをつめて改造することもできます。
確かに静かになりますが、保証が受けられなくなるリスクがあります。
遮音シート
隣の部屋への音を遮断する遮音シート。
簡単なDIYでクレーム対策ができます。
軽いステンレスバレル
スレンレス製の軽いバレルで音対策。
安いですし、練習用としても最適です。
ダーツマット
足音対策に必須のダーツマット。
床へのダメージを防ぎ、スローラインにもなります。
防音ジョイントマット
もっと足音を抑えたいなら、防音用のジョイントマットがオススメ。
これは筋トレ器具の下に敷く用なので、防音効果に期待が持てます。
スリッパ
手軽に足音対策をするならスリッパがオススメ。
かかとまで覆えるタイプのスリッパならパタパタ音もしません。